観光活性化フォーラム

星野リゾート、「星のや奈良監獄」開業は6月25日、重要文化財でのラグジュアリーステイを提案

  • 2026年1月20日

星のや奈良監獄は全48室、全室スイート

客室の間取り図(イメージ)

 星のや奈良監獄のコンセプトは「明けの重要文化財」。客室は全48室で、全てスイートタイプとした。1泊あたり食事別で14万7000円からとなる。スイートは3タイプを用意し、9室から11室の舎房(小部屋)を繋いで1つの客室とする構成だ。客室は寝室、ダイニング、リビング、バスルームとスペースを分け、独立感のある空間を確保している。

 館内のダイニングでは日本ならではの発想を取り入れたフランス料理を提供。しゃぶしゃぶや和食の御膳なども用意する。ティーサロンでは奈良県産の和紅茶とお菓子が楽しめる。加えて、調香体験や人力車体験など、内外でのさまざまなアクティビティも実施する予定だ。

奈良の滞在日数の一助に、世界遺産登録にも期待

記者会見は旧奈良監獄内で実施。写真は中央監視所

 星野リゾートは地域資源を生かした宿泊施設運営を通じ、地域と連携してきたところ。掛川氏は星のや奈良監獄について、客室の少なさから地域への影響度はそこまで大きくないと語りつつも、奈良県が日帰り観光を中心としており、滞在時間が短く観光消費額が少ないという課題があることを改めて指摘。旧奈良監獄というユニークなコンテンツを生かしつつ「連泊や滞在の長さに着目し、施設内外で奈良県、奈良市の魅力をPRすることで、エリア全体を滞在型の観光地に変化させるようなひとつのきっかけ作りができれば」と話した。

 また、掛川氏は今夏に世界遺産登録が審議される「飛鳥・藤原の宮都」についても触れ、「世界中から注目される機会を活かし、星のやや奈良を知っていただく機会にしたい」とコメント。2027年には奈良県明日香村で「星のや飛鳥」の開業を予定しているが、施設コンセプトが異なるとして「まずはそれぞれのコンセプトを体現することに集中する」計画。ただし、「同じブランド、同じ奈良県内にある施設だからこそできる連携を検討していきたい」と将来的な展望を示した。