阪急交通社、年末年始の海外・国内予約はともに前年比90%

  • 2025年12月2日

 阪急交通社は、12月27日から1月5日出発分の予約実績をもとに年末年始の旅行動向を公表した。年間では国内101%、海外116%と堅調だが、当該期間に限ると国内・海外とも前年比90%となった。物価上昇と円安・燃油高が現役層の需要を抑制する一方で、長期休暇を活かした遠距離の海外や、国内では沖縄や北海道が伸びたという。

 同社は需要減速を見越し、年末年始商品の発売を前倒しして需要喚起を図った。海外ではエジプトや中南米など長距離方面が前年超えで推移し、エジプトは前年比106%を記録。予約人数の上位は台湾、欧州、韓国、香港、エジプトの順で、アジアは一服感がみられる一方、中国は前年からの伸率1位となった。出発ピークは12月27日、次いで30日、28日で、予約は下旬に集中している。

 国内は総数で前年比90%ながら、沖縄は離島を中心に、航空とホテルを組み合わせたフリープランが堅調で、北海道も温泉や旬の味覚をテーマに前年超えとなった。日帰りの「ミステリーツアー」も人気を高め、体験性の高い商品への支持が定着しつつある。出発ピークは12月31日、次いで1月5日、12月28日で、近畿・関東・北陸甲信越が予約数の上位、伸率は沖縄、北海道、九州、東北、北陸甲信越の順となっている。

 なお、発表された動向は11月21日時点の予約データに基づくものとなっている。