"方面"ではなく"目的"で選ぶ海外、阪急交通社「もう一歩先の海外の旅」発売
阪急交通社は2026年度の海外旅行需要喚起を狙い、目的・テーマ別の新商品群「もう一歩先の海外の旅」の販売を開始した。海外旅行リピーターを主対象に、8分類で80コース超を展開し、非日常体験の価値訴求を強める構えだ。
同商品は方面別ではなく、趣味嗜好やライフスタイルに応じて選べる構成とし、「祭り」「長期滞在」「巡礼」「音楽祭」「留学」「日食観測」「秘境」「列車・バスの旅」の8つに区分、80コース以上を揃えた。世界的イベントや自然現象、秘境訪問など個人では手配が難しい体験を軸に、観光と組み合わせて提案する。
例として、2026年8月12日に欧州で皆既日食が観測可能となることを踏まえ、注目度の高いアイスランドとスペインでの観測ツアーを商品化した。あわせて「暮らすように」をテーマにした長期滞在型や、世界の祭りを巡る旅のラインアップを拡充した。
そのほか、バングラデシュの世界遺産巡り、サンティアゴ巡礼道、マルタ島での英語語学研修など特色ある商品も用意した。
販売は10月中旬に東京・大阪で開始し、11月からは名古屋や福岡など全国に販路を広げ、会報誌や説明会を活用して訴求する。
コロナ後に回復基調が続くなか、同社は2026年度を海外旅行の完全回復を目指す年と位置づけ、テーマ型商品の投入で新たな需要の掘り起こしを図るとしている。


