複数のホテル、発火・発熱の恐れでモバイルバッテリー使用に注意喚起

  • 2025年10月15日
  • 出典:ツーリズムメディアサービス

モバイルバッテリー(リチウムイオン電池内蔵の携帯型充電器)からの発熱・発火事例が相次いでいることを受け、複数のホテルが客室での使用について注意を呼びかけている。

JR西日本ホテルズは、客室でモバイルバッテリーを充電中に発熱・発火する事故報告があるとして、宿泊者に対し「室内での使用中は通電状態を目視できる位置で」「直射日光下・可燃物の上での充電は避ける」「外出時には電源から外す」などを要請している。

また、ロイヤルパークホテルズや日本ホテル、びわ湖大津プリンスホテル、ホテル日航奈良などで、「国内外で発煙・発火事例がある」として、客室内でのモバイルバッテリー使用にあたって慎重な取り扱いを呼びかけている。

10月6日には京都市内のホテルで、充電中のモバイルバッテリーから発火したとみられる火災があり、宿泊客が一時避難する事態となった。

モバイルバッテリーが発火する原因としては、過充電、短絡、内部部品の劣化、衝撃・圧力・高温環境下での使用といった要因が指摘されている。

消費者庁は、すでに2019年に、過去5年間でモバイルバッテリーに起因する事故報告が162件にのぼるとして、帰省・旅行シーズンの取り扱い注意を呼びかけている。

情報提供:ツーリズムメディアサービス