【FAMレポート】米国建国250周年だけじゃない、2026年フィラデルフィアが注目の理由
受賞レストランやマーケットなどグルメも魅力
ツアーを通じて魅力的だったのは、フィラデルフィアの多様なグルメとショッピング。フィラデルフィアでは、衣服と靴には消費税がかからない。中心部のブルーミングデールやノードストロームといったアメリカの有名百貨店のアウトレットや、こだわりの品揃えのブティックも多く、ショッピングを楽しめた。
朝食で利用したのは、いずれも中心街で「K’Far Cafe」とターミナルマーケット内の店。イスラエルのベーカリー&カフェ「K'Far Cafe」は、洒落たお店で地元でも人気。表面にゴマがたっぷりふられたエルセレムベーグルやトマトソースの上に目玉焼きののったシャクシュカなどイスラエル出身のオーナーが作る。ターミナルマーケットは、1893年からあるアメリカ最古で最大の公設市場。生鮮だけでなく惣菜・パン・スイーツなど持ち帰りの店も数多い。
ジェームズ・ビアード賞を受賞し、全米でも評価の高い「フォーク」は、洗練された雰囲気で、地元の食材を使ったファームツーテーブルの料理が味わえる。ワインとのペアリングもよい。中心街の「ハープ&クラウン」は、古き良きアメリカにモダンさも加えた内装、トリュフたっぷりのピザなど洗練された各国料理。バーのコーナーにはなんとボーリングのレーンがある!
タイ人オーナーシェフの「カラヤ」もジェームズ・ビアード賞受賞レストラン。スタイリッシュな店内でスパイシーな本格的タイ料理を楽しめる。「ビクターズ・カフェ」は、100年前に移住してきたオペラを愛するイタリア人が開いた店。料理をサービスする人たちも実はオペラ歌手の卵。おいしいイタリアンとアリアが楽しめるというユニークなレストランだ。
そして、フィラデルフィア発祥の「フィリーチーズステーキ」は必食。"フィラデルフィア"の愛称"フィリー"を冠したロールパンのサンドイッチには、炒めた薄切り牛肉にとろりと溶けたチーズがかかって、ボリュームたっぷり。リンカーンが大統領になった1860年に開業した歴史あるパブ「マクギリンズオールドエールハウス」で味わった。
次回は、フィラデルフィアからアムトラックでバージニア州ウィリアムズバーグに向かう。
取材・文/小野アムスデン道子
取材協力/フィラデルフィア観光局(PHLCVB)