【欧州文化首都'26】多角的なアプローチが可能なフィンランド・オウル、冬のオーバーツーリズム緩和にも
"北"のアクティビティが充実
オウルはラップランドには属していないものの、北極圏にも近い北緯65度に位置しているため、オーロラ鑑賞はもちろん、犬ぞり体験、トナカイ農場訪問などラップランドで人気のウィンターアクティビティはすべてあると言っていい。
さらに、オウルは海洋にも近く、アイスブレーカーに乗って豪快に氷を割りながらクルーズ、ボディスーツに身を包んで氷の海に浮かぶといったユニークな体験ができる。こちらはただ北海に浮かぶだけといえばそうなのだが、「(一生に一度は体験したい)バケットリストのひとつ!」と目を輝かせる参加者もいた。
近年ではサンタクロースヴィレッジがあるロバニエミにオーバーツーリズムが発生しているというが、オウルからロバニエミまでは車で3時間弱ということもあり、たとえばオウルを拠点にサンタクロースヴィレッジを訪れるといったプランも考えられる。
観劇やファインダイニングなど都会的なアクティビティと北部のアウトドアアクティビティを組み合わせることができるのはオウルだけのユニークネス。文化首都のイベントに合わせてさらにさまざまなお楽しみがあるというので、注目したい。
後編ではビジネスや教育旅行の側面からオウルの魅力をお伝えする。
取材協力/Visit Finland、Visit Oulu