TIFS会員インタビューVol.7 KYOTOyui 近藤 芳彦 氏

  • 2024年4月23日
  • 出典:一般社団法人新観光創造連合会(TIFS)

 TIFS会員の取組をご紹介するシリーズ第7弾は株式会社KYOTOyui代表取締役 近藤 芳彦さんの取組をご紹介します。

kyotoyui
-まずは自己紹介をお願いします。

近藤 芳彦氏(以下敬称略) 生まれは京都市山科区という、京都の洛中の方々からすると京都市とは思われていない地域に生まれました(笑)学生の頃は京都市内で遊ぶより東側の滋賀県大津市で遊ぶ方が多く、山を越えて西側へ行く時は京都市民にもかかわらず「市内に行こう!」と言っていたほどです。

 旧大阪トラベルジャーナル旅行専門学校を卒業し、社会人として初めて勤めた旅行会社に3年勤務したのち運輸系の会社に在籍、その後、独立というかたちで観光業へ戻ってきました。

 曽祖父は彫刻家で、八坂神社の狛犬や円教寺の如意輪観音坐像ほか数々の作品を残しています。祖父は元官僚でしたが住職へ転身、早世した父は京表具師という家系で、私も寺の孫として育ちました。ある時から先祖を敬う気持ちが強く芽生え、京都の伝統文化を支えてきた方々にスポットを当てるような観光事業を行いたいという気持ちを原点に今に至っています。

-会社の概要をお聞かせください。

近藤 2006年に旅行業を営むべくトラベル京都を設立しました。そして2016年には観光と地域・産業・文化を結ぶ京都のコーディネーター事業を行うため、株式会社KYOTOyui(旧株式会社京都結)という会社も立ち上げました。トラベル京都の方で長年に渡り培った人脈も十分に活かし、長きにわたり経営することができております。KYOTOyuiの方は立上げ早々にホテルとの提携によってコンシェルジュ業務をすることになり、その後は海外との繋がりが増えました。

 2017年にはバンコクで開催されているJapan Expo in Thailandの実行委員会メンバーとして、タイへの販路開拓に向けた企業のお手伝いもしております。その後2020年にはコロナ直前からご縁いただき始め出していたDX化の事業にも取り組みだしました。

 そしてコロナ渦中は収束後を見越してヘリコプターやプレイベートジェットを利用した商品造成を進めました。自らもそれらに乗り地方へ赴き造成やネットワークづくり、販促活動にも励んだ結果、お陰様で少しずつですがヘリコプター利用の仕事が動き出しております。

-取組まれている各事業の概要をお聞かせください。

近藤 プライベートジェットやチャーターヘリを利用した空の旅に関しては、コンテンツの企画・監修をしています。京都を起点としてヘリコプターで伊勢志摩で現役の海女さんと触れ合う旅や、高松・讃岐でうどん巡りをする日帰りプランを実施しました。これは一例で、他にも様々な地域へ展開ができます。ヘリコプターであれば200kmを約60分で移動しますし、ヘリポートからもハイヤーを使うことにより時間の有効活用及びオンリーワンな体験をコーディネートすることが出来ます。複数名グループでご参加の場合はおひとり様あたりの単価も抑えられます。

 その他、京都現地体験ツアーの企画販売も手掛けています。例えば、亀岡の刀鍛冶職人による「小刀作り体験」ツアーや、すだれ職人に教わる竹製手編みランチマット作り体験ツアーなどですね。地場産業活性を目的とし、バッグブランド「anello」とのコラボレーションとして京都西陣織の生地を織り込んだ商品を共同開発をしたこともあります。