タイミー 正社員登用支援サービス開始、既に複数ホテルで導入も

  • 2024年2月26日

 「タイミーキャリアプラス」は、タイミーを利用するワーカーを対象に提供するもので、ワーカーはアプリ上で転職や正社員として長期就業の希望を申告することで、求人紹介、リスキリング講座、キャリア相談を受けることができる。また、興味がある企業へはタイミーを通じた「体験勤務」を行うことで、仕事内容や職場の雰囲気などを体感することができる。

 これにより、必要な資格やスキルが足枷となり就業の機会を失うことを減らし、タイミーの利用歴により履歴書や面接では表すことのできない努力や実績を示すことができるほか、事業者側も、自社ではスキルや資格を身につける機会を提供できないといった課題を解消する。

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 小川氏によると、同サービスを利用できる企業は既にタイミーを利用している事業者のみで、「既存企業に対し、さらに提供価値を深めていく」狙いがある。料金は完全成果報酬型で、入社1名あたり理論年収の30%(税抜き)となる。

 説明会には、既に同サービスの導入を決めているヒルトンの日本・韓国・ミクロネシア地区担当、リージョナル人事業務統括本部長の麻生周治氏が登壇。同氏によると、22年4月からタイミーの利用を開始。現在では担当する全てのホテルでスキマバイトを活用しており、客室清掃のほか、キッチン、ラウンジ、ジムのサポートなど、幅広い業務で活躍しているという。

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麻生周治氏

 「タイミーキャリアプラス」の導入の背景にあるのは、コロナによる人材流出。麻生氏は「20代~30代を中心にコロナにより業界を離れた方達が戻ってきていない」と明かした。これまでの正社員採用ではミスマッチが課題となってきたなかで、「体験勤務」などの仕組みによる課題解消が期待される。また、ホテル業界では既にパレスホテルなども導入を決めている。

 小川氏によると、以前からタイミー経由でホテル勤務を行いそのまま正社員として転職、入社したケースがあるようで、開始するタイミーキャリアプラスでも「まずはホテル業界にフォーカスをして」事業拡大を図る。