itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

喫緊の課題となる宿泊施設の「人手不足」、離職率低下を実現する施策は?-縁多 日比野元哉氏

  • 2023年12月19日

 宿泊施設様がよりよい経営・運営ができるように約20年、宿のお手伝いをしてきた縁多(エンタ)の代表の日比野元哉です。今回からこのトラベルビジョンさんの場を借りて、宿泊施設様にとって、最前線の経営・運営術をお届け致します。文字数も限られていますので、生意気な言い回しになることもありますがご容赦ください。

enta

 さて、突然ですが、宿泊施設で働く多くの皆様が、今、声を揃えておっしゃる課題が「人手不足」でしょうか。

 せっかく採用できたスタッフが居ても長続きしない。すぐに辞めてしまう。その結果、お客様からは予約が入るのに、スタッフがいないため、部屋を売ることができない。

 そんな声に私が、契約宿泊施設様で、数年前に取り組んだのは、新人トレーニングなどの研修でした。しかし、その研修を定期的に行ってはみるものの新人スタッフの継続的な雇用維持に繋がったかといえば「NO」でした。

 結果として、新人トレーニングを継続的に行っても残念ながら離職率が低下することはありませんでした。ただその後、離職率は改善しました。ではどうやって改善させたか?答えは最後にお伝えします。

enta

 ここから、少しの間、売る宿泊施設を作るための基本的な考え方をお話させてください。

 私は、観光宿泊事業に携わって二十数年経ちます。主にマーケティング分野をベースにした宿泊事業の経営運営の改善に携わってきました。

 世の中当たり前のようにマーケティングという言葉が存在しますが、「マーケティングって何?」って聞かれたらなんと答えますか?

 私が考えるマーケティングは、【先を見据えた商品づくりをする】ことだと思っています。

 つまり商品をつくってそれをどの様にお客様に届けるかという営業戦略を整えて一つ一つを実践していけば自ずと結果はついてくるものです。これは私が20年、売れる宿を作り続けた結論です。

 宿泊施設様の商品は、施設、サービス、お料理など様々あります。では、売れる宿泊施設をつくるためには、何から始めれば良いのでしょうか?

この続きを読むには、無料会員登録が必要です。

無料会員登録して、
トラベルビジョンをもっと活用しよう!

会員向け記事が読める
トビィ抽選会に参加できる
コメント投稿ができる
優待情報が閲覧できる
今すぐ無料会員登録