南アフリカ、都内でFreedomDayレセプション開催

  • 2023年5月16日
(写真中央)ルラマ・スマッツ・ンゴニャマ駐日特命全権大使、(右)チリツィ・マルワラ教授

 南アフリカ大使館はこのほど、都内で南アフリカ共和国Freedom Dayレセプションを開催し、ルラマ・スマッツ・ンゴニャマ駐日特命全権大使の他、日本政府からは髙木啓外務大臣政務官らが参加した。Freedom Dayは、アパルトヘイト撤廃後南アフリカで初めて民主的選挙が行われた日で、南アフリカでは国民の休日となっている。

 ルラマ・スマッツ・ンゴニャマ駐日特命全権大使は「日本との二国間関係は極めて重要なものと捉えており、特に貿易と投資、科学技術、インフラ開発、教育と学生交流、農業、観光、スポーツ、研究提携などをはじめ、数多くの分野におけるめざましい協力に重点的に取り組んできた。」と強調し、今後についても「日本との多年に及ぶ友情と協力の絆を促進し、さらに強化していきたい。」と述べた。ンゴニャマ大使によると、2020年時点で南アフリカには268社の日本企業があり、日系企業による南アフリカ経済への投資も盛んだという。また、南アフリカは2025年の大阪・関西万博への参加も決定している。

 国際連合大学学長チリツィ・マルワラ教授はFreedom Dayを祝しながらも「南アフリカが今なお直面する深刻な課題についても認識する必要がある。何百万という人々が職にありつけず、失業と不平等は今も世界で最も高いレベルにあり、新型コロナウイルスの世界的流行は、既に脆弱だった経済に大打撃を与えた。」と厳しい現状について触れつつ、東京に位置する国連大学の学長として「グローバル・サウスと日本を含むグローバル・ノース諸国とのつながりを強化していきたい。」と述べた。

 なお、南アフリカ共和国Freedom Dayは今年が29回目、来年30周年を迎える。