itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

地域に分け入るJAL社員たち~長崎県編~

  • 2022年10月17日
-地域が抱える課題や目標、それに対する取り組みについて教えてください。またその課題のなかで、JALからの出向者の方に期待することは何でしょうか。

 全国には6,862の島がありますが、そのうち14.2%に当たる971島が長崎県にあり、日本一の離島県と言えます。この離島地域では人口減少が深刻で、ピーク時から6割減となっており、県ではしまの振興を最重要課題の1つとして取り組んでいます。なかでも、文化芸術による離島の地域づくり、人材育成を図るため、2018年から地域実行委員会を運営主体とする「長崎しまの芸術祭」などを開催してきました。2020年2月には、以前から協力関係にある東京藝術大学と文化芸術人材育成等に関する連携協定を締結し、文化芸術による地域ブランディングを行っています。

 松本係長には、離島の地域担当として、五島・壱岐・対馬と飛び回っていただいています。先日は県内全ての大学のサークル代表者などを集めたオンライン会議を企画して、国民文化祭の若者参画を進めるための意見交換を行ってもらいました。今後もJALで培われた経験を活かして、このような取り組みを全国に情報発信していただければと思います。

ミュージックキャンプの島づくりプロジェクト

五島プロジェクト「島の記憶」

-観光事業者や他の自治体と連携して取り組みたいことがあれば教えてください。

 2025年度に「第40回国民文化祭、第25回全国障害者芸術・文化祭」の本県開催が決まりました。国民文化祭は天皇皇后両陛下がご臨席される全国最大規模の文化の祭典です。2025年度は、被爆80年や長崎県美術館及び長崎歴史文化博物館開館20周年など本県にとって大きな節目の年であることから、文化芸術の振興だけでなく、平和の大切さ、国際交流など本県らしい文化の魅力を広く発信し、国内外とのさらなる交流拡大を図る大きな契機になると考えています。

 今年9月23日、西九州新幹線が開業しました。この賑わいを国民文化祭に繫げ、本県ならではの文化芸術の魅力を全国に発信することにより、観光振興やまちづくりにも繋げていきたいと考えておりますので、皆様方のご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。