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「東京観光関連の補助事業の相談受け付けます」開設3ヶ月の東京観光産業ワンストップ支援センターに聞く

コロナ禍からの東京観光復活を目指して
必要に応じアドバイザーとしての専門家も派遣

-取り組みの1つに、「セミナーや交流会の開催による新たなビジネスチャンスの提供」がありますが、具体的にどのような活動をしていますか。

田中 セミナーは年4回開催しており、先日第2回目として宿泊事業者向けのセミナーを実施しました。今後は飲食業者やそのほかの観光関連事業者向けのセミナー実施も検討しています。

 第1回目はセミナー&交流会の形で実施し、ブースの出展も募りました。各ブースとも賑わい、コロナ禍の2年以上にわたりリアルの交流が止まり、情報交換に飢えていた印象を受けました。次回以降の開催についてはなるべく多くの事業者の交流の場となるよう工夫したいと思っています。

 事業者説明会もオーダーメードで行っています。業界団体の事務局などに伺ったり、総会や理事会でワンストップ支援センターの説明をさせていただき周知に努めています。

-中小の観光事業者はこれから借入資金の返済が始まり、新たな運転資金も必要です。新しい支援メニューは検討されていますか。

田中 今まさに東京都で予算を揉んでいる段階で、まだ詳細はお伝えできませんが、段階に応じた支援が重要だとの認識は持っています。我々は中小企業振興公社のように、公社の中で創業支援から労務・法律関係の支援まで全てをまかなえるメニューを持っているわけではありません。そこが我々の課題ですが、その分、公社やしごと財団などと相談者をうまくつなげることで、東京都全体として連携して事業者支援に当たっていくことが必要だと考えています。

 また金融機関との連携も強化しています。金融機関から補助金について、顧客に情報提供してもらうことも少なくありません。金融機関とのネットワークも生かしていきたいですね。

-トラベルビジョンの読者にメッセージをお願いいたします。
チームメンバーの皆さんと

田中 東京観光財団は「世界から選ばれ続ける東京へ」という組織理念を掲げています。この理念は観光関連事業者の皆様の力がなくては達成できません。そうした皆様の取り組みを直接支援するために生まれたのが東京観光産業ワンストップ支援センターです。観光産業の未来は間違いなく明るいと信じています。観光産業の事業者の皆様に伴走させていただき、ともに新しい観光を創り上げていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

-ありがとうございました。