キャリチャ

「アクセス廃業」、トラベルポート日本支社長が語るその後の成長戦略

開いたパンドラの箱
柔軟な「グローカル」対応でユーザー獲得めざす

-旅行会社の側から見れば、各種サポートやインセンティブの手厚さも選択を左右する要素になると思いますが、その点についてはいかがでしょう

東海林 当然、意識しており、大胆にやっていくつもりだ。これは中小エージェントがIATA資格を持つ必要があるのかという問題ともかかわってくるが、IATA店舗である旅行会社にとっては、PCI-DSSやGDPRなど最近の様々な変化に対応していくのは容易ではないはずだ。しかも発券できる条件をクリアしたとしてもそこから手数料は得られない。ならば発券はホールセーラーに委託するという方法も一つだ。さまざまな状況に直面する旅行会社に対してファイナンスサポートを含め、さまざまな形で協力できる態勢をとっていきたい。

-逆に複数のGDSを利用している企業をトラベルポート1社に置き換えていくという考えはありますか

東海林 シングルGDSによって効率化、利便性が向上が実現する企業にはお勧めしていく。例えば大手総合旅行会社などでは基幹システムのリニューアル期を迎えていて、10年以上前のテクノロジーで構成されたシステムでマルチGDSを使っている例もある。そうした旅行会社にはトラベルポート・エージェンシー・ソリューションによって、ミッドオフィス、バックオフィスの仕事まで一貫して連動させられる強みを訴えていく。単なるブッキングエンジンとしてでなく、トータルのパッケージパフォーマンスの高さにより、旅行会社の効率向上を手伝っていきたい。

 一方、OTAではマルチGDSを選択する場合もある。基本的にインベントリーに差はないという前提だが、何らかの理由によりインベントリーに違いが出ているのも現実であり、そこは各GDSの競争になるわけで、トラベルポートとしても劣後の理由を突き詰めて改善していくことになるだろう。

-旅行会社のNDC対応についてはどうお考えですか

東海林 NDCにせよ何にせよ、新しいテクノロジーは常に更新されていく運命だ。逆に言えば常に対応していくには莫大なテクノロジー投資が必要になる。従って旅行会社が単独で対応するのは難しく、我々のような存在をパートナーとするのが正しい選択だと思う。GDS上でNDCにもワンストップで対応し、しかもエンドユーザーが旅行会社を通して購入してよかったと思えるような仕組みを持ったプラットフォーム。そういう存在がわれわれの望むトラベルポートの姿だ。

-ありがとうございました

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