NDCアグリゲーターがエフネスと提携-夏を目途にサービス開始

  • 2019年2月14日

日本で本格展開、日系航空会社にアプローチも

(左から)バーテイル創立者でCOOのサティーシュ・サッチト氏、ジョス氏、バーテイルジャパンの上甲氏。サッチト氏とジョス氏はバーテイルジャパンの取締役も務める  このほど来日した、バーテイル創業者兼CEOのジェリン・ジョス氏は本誌のインタビューに応え、バーテイルとしてインドに加え、アジア太平洋地域での展開を強化する方針を説明。日本については「世界第4位の市場で、アジアの中でもプライオリティが高い。NDCで海外市場を強化しようとしている航空会社にとっても重要」との考えを語った。今後はエフネスとの提携を皮切りに、大手旅行会社などを中心にVDCをアピールする考え。

 バーテイルでは、BtoB向けとBtoBtoC向けのウェブアプリケーションを用意。API接続形式に加え、ホワイトレーベルも提供する。VDCで旅行会社が発券した航空券の枚数に応じて、旅行会社から利用料を徴収するビジネスモデルで展開する予定。航空会社からコミッションを受け取るケースがあった場合は、旅行会社などに還元することも想定しているという。

 NDCについてはLHをはじめ、AAやBAなどが先行して展開しているが、日本の航空会社の導入はまだない。こうした状況に対し、ジョス氏は「日本で国際線を運航している航空会社を中心に提案を進めている」と説明。LCCについてもアプローチを進めていく考えを示すとともに、「LCCはFSCよりもプロセスがシンプルになるので、NDCの導入はしやすいのでは」と話した。

 このほか、ジョス氏はGDSがNDCに対応した機能をリリースしはじめていることについても言及。「バーテイルは独自の技術を使い、航空会社と接続している。効率の良いシステムを迅速に開発し、提供できている点はGDSよりも有利」とアピールした。そのうえで「今はGDSが広がっており、NDCはまだ少数派だが、将来的には従来型のGDSモデルは存続が難しくなるだろう」との見通しを示した。