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モンゴリアン航空、下期に羽田定期チャーター-年末はセブも

  • 2012年9月20日

モンゴリアンエアラインズグループ日本支社長のロブサンドルジ・ガルタ氏  モンゴルの航空会社、モンゴリアンエアラインズグループ(MR)は10月28日から2013年3月20日まで、羽田/ウランバートル間の定期チャーターを週2便で運航する計画だ。機材はエアバスA319型機で、Cクラス12席、Yクラス108席の計120席。現在政府認可申請中だ。

 同社は2011年設立のモンゴルの民間航空会社で、2012年2月に東日本大震災の復興支援チャーターとして日本に初就航して以来、ゴールデンウイーク中に羽田/ウランバートルのチャーター便を3本実施。7月から8月にかけては同区間で週3便の定期チャーターを実施していた。MR日本支社長のロブサンドルジ・ガルタ氏によると、ゴールデンウィークのロードファクターは約9割と好調で、7月から8月のロードファクターは平均8割。お盆時期は満席だったという。

 こうした好調さを受け、10月以降も定期チャーターを継続する。ガルタ氏は「日本/モンゴル間の航空協議での同意が必要だが、将来的には定期便化もめざしたい」と意欲を示した。また、年末年始には羽田/セブ間のチャーターを計10本実施する計画で、現在旅行会社に働きかけを進めている。座席の販売は旅行会社経由が主だが、羽田/ウランバートル間については一部個札販売も実施するという。

 2013年は地方発のウランバートルへのチャーターを積極的に展開していきたい考え。MRは12年8月に成田と新潟からウランバートルへのチャーターをそれぞれ2本ずつ実施しており、ガルタ氏によると「来年は秋田から福岡まで、地方発チャーターを飛ばしたい。大手旅行会社と交渉を進めている」という。また、MRでは海外での積極的なチャーター展開にともない、エアバスA330型機を導入する計画で、13年4月に2機を受領する予定だ。

 現在の利用者は日本人が6割、モンゴル人が4割。ガルタ氏は、日本での認知を高め日本発の需要を取り込むと同時に、今後は日本での人間ドック体験といったメディカルツアーなどでモンゴル人の利用を促したい考えを示した。

モンゴル旅行業協会(MTA)副会長のナムスライジャブ・エルデネバット氏  MRの動きに対し、モンゴル側も歓迎の姿勢を見せる。モンゴル旅行業協会(MTA)副会長のナムスライジャブ・エルデネバット氏は、9月18日に開催したモンゴリアンナイトで、日本/モンゴル間の航空座席増に期待を示した。同氏によると、モンゴル航空(OM)の増便やMRの定期チャーターにより、12年夏は日本/モンゴル間で週11便が運航。アクセス利便性が向上したといい、今後もOMやMRに対し、増便やチャーターを働きかけていく。名古屋や静岡発などの地方チャーターも検討中とした。2011年の日本人訪問者数は1万5000人だが、2012年は2万人をめざす考えだ。


▽MR 羽田/ウランバートル間 定期チャーター便(仮スケジュール)
MR7002便 HND 03時00分発/ULN 07時15分着(月・木)
MR7001便 ULN 20時15分発/HND 02時00分着※翌日(日・水)
※認可申請中