ゴールデンウィークは、家族で過ごせる貴重な大型連休です。しかし、「どこに行けば子どもが喜ぶのだろう」「混雑が心配」といった悩みをお持ちのパパ・ママも多いはず。
そこで本記事では、2児の母である筆者が、北海道から九州まで「年齢や興味に合わせたゴールデンウィークにおすすめのスポット」について解説します。予約のコツから当日の過ごし方まで、具体的なアドバイスも紹介しますので、子連れ旅行を検討中の方はぜひ参考にしてください。
ゴールデンウィーク子連れ旅行の基礎知識
子連れ旅行を楽しむには、ゴールデンウィークならではの特徴を知った上で、賢く計画を立てることが大切です。まずは、ゴールデンウィーク子連れ旅行の基礎知識について、チェックしていきましょう。
ゴールデンウィークならではの特徴・注意点
大型連休であるゴールデンウィークは、国内旅行のピークシーズンとして知られます。特に5月3日から5日の期間中は、人気スポットで入場制限がかかることもあるでしょう。
また、高速道路の混雑状況にも注意が必要です。都市部の高速道路出口や観光地周辺では、大規模な渋滞が発生する可能性もあります。
ゴールデンウィークの混雑を快適に乗り切るには、事前準備が欠かせません。たとえば、イベントや体験施設は予約することをおすすめします。また、混雑予測アプリを活用したり、SNSで特別イベントの有無を確認したりすることで、効率的な旅程を組みやすくなるでしょう。
予約をするベストなタイミング
宿泊施設の予約は、通常は3ヶ月前までに済ませることが理想です。しかし、混み合う時期かつ人気の宿泊施設は半年以上前に埋まることもあり、できるだけ早い予約が賢明。ファミリールームなど、子連れに適した部屋は、競争率が高いことも頭に入れておきましょう。
また航空券が必要な場合、宿泊施設より前に予約すると安心です。レンタカーも、3ヶ月前までには押さえておくと良いでしょう。
費用を抑えるコツ
ゴールデンウィーク期間は、宿泊費が通常の1.5~2倍になるケースが多くなります。しかし、早割や連泊割引などを活用すれば、2~3割程度の節約が可能なことも。ほかにも、「ゴールデンウィーク中や前後の平日に旅行する」「家から近い場所を選ぶ」「日帰り旅行にする」といった方法で、さらなるコストダウンも期待できます。予約で得られる特典や、子連れ割引なども要チェックです。
年齢別の旅行プランの考え方
旅行プランを考える際に、乳児(0歳〜1歳未満)は、訪問場所の「授乳室」や「おむつ替えスペース」の確認が必須です。さらに、移動中の休憩ポイントもチェックしましょう。幼児(1歳〜6歳)は動物園や遊園地、体験型施設など、五感を使って楽しめる場所がおすすめです。小学生は、歴史や文化を楽しめる観光地も良いでしょう。
ゴールデンウィークの子連れ旅行に最適!国内のおすすめスポット8選
ここでは、北海道から南は九州まで、子連れ旅行にぴったりのスポットをピックアップしました。それぞれの特徴やおすすめポイント、施設情報を詳しく見ていきましょう。
【北海道】滝野すずらん丘陵公園|親子で四季の自然遊びを楽しむ
「滝野すずらん丘陵公園」は、札幌市の南区に位置する国営公園であり、400ヘクタールという広大な敷地をほこります。四季折々の自然を活かした、家族向けの施設が充実しています。ゴールデンウィーク時期には、バーベキューやサイクリングなども楽しめるでしょう。
園内には、子ども連れに配慮した休憩所や、授乳室・おむつ替えスペースなどの設備も整っているため、乳幼児がいても安心です。お弁当を持参して楽しむのはもちろんのこと、レストランや軽食コーナーを利用するのも良いでしょう。
アクセスは札幌市から車で1時間ほどと良好で、年間を通じて多くの家族連れで賑わっています。駐車場も完備され、公共交通機関でのアクセスも可能です。
滝野すずらん丘陵公園
【住所】北海道札幌市南区滝野247番地
【電話番号】011-594-2222
【アクセス】
車:札幌市から1時間ほど
バス:地下鉄南北線真駒内駅から中央バス滝野線で「すずらん公園東口」下車、徒歩40~50分ほど
【営業時間】9:00〜17:00 (※ゴールデンウィーク時期の場合)
【公式Webサイト】https://www.takinopark.com/
【栃木】那須ハイランドパーク|子連れに優しい温泉街の中の遊園地
「那須ハイランドパーク」は那須温泉街に隣接するレジャーランドで、40以上のアトラクションを運営しています。絶叫系から子ども向けまで、年齢に合わせて楽しめる多彩な乗り物があります。晴れた日には、観覧車から那須連山の絶景が見えるため、家族の記念撮影スポットとしても人気です。
園内には子連れに配慮した設備が整っており、レンタルベビーカーや授乳室が完備されています。各所にスロープが設置されているので、ベビーカーでもスムーズに移動しやすいでしょう。ペット連れにも優しい環境で、愛犬用の水飲み場や遊歩道・専用ゴミ箱などが設置されています。子どもと愛犬、どちらも大切にしたい家族にもおすすめのスポットですよ。
周辺には多くの温泉旅館があり、遊園地を楽しんだ後は、温泉でリフレッシュするのも良いでしょう。
那須ハイランドパーク
【住所】栃木県那須郡那須町高久乙3375
【電話番号】0287-78-1150
【アクセス】
バス:JR「那須塩原駅」西口よりバス約40分(土日祝運行)
車:東北自動車道「那須IC」または「黒磯板室IC」より約30分
【営業時間】季節により変動(公式サイトカレンダーで要確認)
【支払い方法】
現金(すべての場所で使用可)
クレジットカード・電子マネー・バーコード決済は、一部の場所で使用可
【予約方法】当日券、オンライン購入
【公式Webサイト】https://www.nasuhai.co.jp/
【SNSアカウント】
https://www.instagram.com/nasuhai_woopy
https://twitter.com/nasuhai
https://www.facebook.com/nasuhighlandpark
【千葉】マザー牧場|広大な敷地の動物ふれあい牧場
「マザー牧場」は、房総半島に位置する約250ヘクタールの広大な牧場です。ゴールデンウィークには、色とりどりの花が咲き誇りますよ。
敷地内では、羊・牛・ヤギなど、約500頭の動物とのふれあいが楽しめます。「バターやジャム作り」「フルーツ農園での収穫体験」など、体験型のアクティビティも人気です。ジンギスカンレストランやバーベキューなど、新鮮な食材を使った食事処もあり、家族でのお食事も楽しめます。さらに、乳牛の手しぼり体験や通常は入れない馬舎内での見学、屋内でゆっくり動物とふれあえる体験など、雨の日限定プランも用意されており天候に関係なく満喫できるでしょう。
園内は山の丘に位置し、所々に起伏のある道や山道のような所があるため、赤ちゃん連れの場合は状況に応じてベビーカーと抱っこ紐の使い分けをおすすめします。とはいえ、授乳室やおむつ替えスペースは完備されているため、小さな子ども連れでも安心して過ごせるでしょう。
マザー牧場
【住所】千葉県富津市田倉940-3
【電話番号】0439-37-3211
【アクセス】
電車:JR「君津駅」よりバスで約30分
車:東京から約70分
【営業時間】9:00〜17:00(季節により変動あり)
【支払い方法】現金、クレジットカード、電子マネー
【公式Webサイト】https://www.motherfarm.co.jp/
【SNSアカウント】
https://www.instagram.com/motherfarm_official
https://twitter.com/motherfarm
https://www.facebook.com/motherfarm
【群馬】軽井沢おもちゃ王国|赤ちゃんから楽しめる遊び場
「軽井沢おもちゃ王国」は、ホテルグリーンプラザ軽井沢と同じ敷地内にある、約5.7ヘクタールの広大な敷地をほこる大型アミューズメント施設です。授乳室・おむつ替えスペース・ベビーカーの貸出し・離乳食の販売など、乳児連れへの配慮も万全です。
軽井沢おもちゃ王国には、0歳でも楽しめる「木のおもちゃ館」「ままごと広場」や、人気キャラクターの「シルバニアファミリー館」「りかちゃんハウス」など、多様なスポットが存在します。屋内だけでも楽しめるため、天候に左右されずに遊べることが魅力。
天気が良い日には、屋外で迫力満点の大型アスレチックや渓流釣りなどができます。外で遊びたいアクティブな子どもにも、楽しんでもらえるでしょう。定期的にイベントが開催されるため、ゴールデンウィーク時期のイベントも、随時チェックすることを推奨します。
軽井沢おもちゃ王国
【住所】 群馬県吾妻郡嬬恋村大前細原2277
【電話番号】0279-86-3515
【アクセス】
バス:各線「軽井沢駅」から約60分/吾妻線「万座・鹿沢口」駅から約10分 ※ホテルグリーンプラザ軽井沢へ宿泊する場合は、送迎バスあり(完全予約制)
車:上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」から約60分
【営業時間】10:00〜17:00(11月は10:00〜17:00 ※季節により変動あり)
【公式Webサイト】https://www.omochaoukoku.com/karuizawa/
【静岡】伊豆ぐらんぱる公園|子どもが喜ぶアスレチックと遊び場
「伊豆ぐらんぱる公園」は、伊豆半島に位置するテーマパークです。無料遊具エリアに加え、複数の多彩なアトラクションを備えており、家族全員で楽しめる工夫が各所に見受けられます。
2~3歳の小さな子ども向けエリアから、本格的なアクティビティが楽しめるエリアまで、年齢や興味に合わせて選べる多様な遊び場があります。「メリーゴーラウンド」などの定番遊具から、空中に張られたワイヤーロープを滑り降りる「ジップライン~風KAZE~」といったスリル満点のアトラクションまで、さまざまな体験ができるでしょう。
また、パークゴルフやモーターランドでの体験など、家族で楽しめるアクティビティも充実。授乳スペース・おむつ替えスペース・ベビーカーの貸出しがあり、園内の起伏も少ないため、小さな子ども連れでも安心です。
伊豆ぐらんぱる公園
【住所】静岡県伊東市富戸1090
【電話番号】0557-51-1122
【アクセス】
車:東名高速道路、沼津ICまたは長泉沼津ICより約55km
電車:伊豆急行「伊豆高原駅」からバスで約20分
【営業時間】9:30〜16:00(最終入園15:30)
【公式Webサイト】https://www.granpal.com/
【SNSアカウント】
https://www.instagram.com/izugranpalpark
【京都】京都るり渓温泉 for REST RESORT|温泉と自然体験の癒やし空間
「京都るり渓温泉 for REST RESORT」は、京都府南丹市園部町の緑豊かな山々に囲まれた総合リゾート施設。四季折々の自然を眺めながら楽しめる露天風呂や大浴場を備えており、打たせ湯・寝ころびゾーン・温水プールなどもあります。園内では、林間コースを走る四輪バギー体験(※運転免許は不要)や、早朝の日の出トレッキングツアーなど、豊かな自然を活かしたアクティビティが充実。また、通年で楽しめるイルミネーションも人気です。
2025年4月の大規模リニューアルでは、家族での利用がより快適に。広大な芝生広場には、ふわふわドームやアスレチックを備えた遊戯パークが誕生するため、子ども連れにはうれしいポイントです。さらに、室内にもキッズエリアが新設されるため、天候を気にせず遊べます。また、宿泊施設に併設するプレイラウンジでは、ダーツや卓球なども楽しめますよ。
京都るり渓温泉 for REST RESORT
【住所】京都府南丹市園部町大河内小米阪22-1
【電話番号】0771-65-5001
【アクセス】
車:梅田から約1時間/神戸から約1時間15分
電車:能勢電鉄「日生中央駅」から無料送迎バス運行(※事前予約制)
【チェックイン・チェックアウト時間】15:00 / 10:00
【公式Webサイト】https://job-gear.net/rurikei/
※2025年4月から大規模リニューアルが予定されており、一部の情報は変更される可能性があります。
【三重】伊賀流忍者博物館|忍者になりきって学ぶ体験型スポット
「伊賀流忍者博物館」は、江戸時代の忍者屋敷を再現した体験型の博物館です。仕掛けいっぱいの忍者屋敷では、回り廊下や隠し戸など、忍者の知恵を体験できます。子どもたちに人気の「手裏剣投げ体験」もおすすめ。忍者実演ショーも開催されており、迫力あるショーを楽しめるでしょう。
館内には実際に使われていた忍具や資料が展示されており、歴史や文化を楽しく学べる工夫が施されるなど、教育的な価値も高いスポットです。
ベビーカーは入口に預けるため、小さな子どもがいる場合には、抱っこ紐の持参をおすすめします。
忍者屋敷内には急な階段や暗い通路、隠し戸などがあるため、小さなお子さま連れの人は目を離さないようにしながら楽しみましょう。
伊賀流忍者博物館
【住所】三重県伊賀市上野丸之内117
【電話番号】0595-23-0311
【アクセス】伊賀鉄道「上野市駅」から徒歩約5分
【営業時間】
平日 10:00〜16:00(最終受付15:30)
土日祝 10:00〜16:30(最終受付16:00)
【公式Webサイト】https://www.iganinja.jp/
【福岡】海の中道海浜公園|動物とのふれあいや遊園地、ビーチを満喫
「海の中道海浜公園」は、全長約8kmの砂州(波や潮流によって運ばれた砂が堆積してできた細長い陸地)に位置する、広大な国営公園です。白砂青松の美しい景観で知られ、四季折々の自然を楽しめる点が特徴。
敷地内にある「動物の森」では、カピバラやカンガルーなど、さまざまな動物とふれあえます。また、遊具エリアの「ワンダーワールド」には、ゴーカート・ミニSL機関車・迷路などがあり、幼児から大人まで楽しめますよ。
広大な園内の移動には、レンタサイクルの利用が便利です。一般的な自転車のほか、タンデム自転車や電動アシスト自転車も用意されています。レストランやピクニック広場も多数あり、家族で一日中遊べるスポットといえるでしょう。
海の中道海浜公園
【住所】福岡県福岡市東区西戸崎18-25
【電話番号】092-603-1111
【アクセス】JR「海ノ中道駅」からすぐ
【営業時間】
3月~10月:9:30〜17:30
11月~2月:9:30〜17:00
【公式Webサイト】https://uminaka-park.jp/
ゴールデンウィーク子連れ旅行を成功させる4つのポイント
家族旅行を素敵な思い出にするには、事前の準備と工夫が欠かせません。ゴールデンウィーク子連れ旅行を成功させるポイントは、以下のとおりです。
朝型スケジュールで混雑を回避
朝型のスケジュールを組み、早めの行動を意識することで、人気スポットを混雑前の快適な状態で楽しめます。また、昼食は11時台に早めに食べることで、待ち時間の短縮も期待できますよ。14時以降は観光客が増えてピークを迎えやすいため、ピークの時間帯は比較的空いている穴場スポットを選ぶなど、柔軟に調整を行いましょう。
移動時のストレス軽減を意識
子連れでの長時間移動は、疲れや退屈から子どもが機嫌を崩しやすく、目的地での観光にも影響を与えかねません。そのため、移動時のストレスを軽減させることが大切です。たとえば、新幹線では指定席を確保し、車なら夜明け前の早い時間に出発します。サービスエリアは大型施設の前後にある小規模な場所を選ぶと、空いているケースが多いでしょう。
待ち時間を楽しく過ごせるように配慮
混雑での待ち時間は、大人でも辛いものです。特に子どもは退屈や我慢が苦手なため、機嫌が悪くなりやすいでしょう。そういった場合に、手軽に食べられるおやつやモバイルゲーム、あやとり紐・ミニカーなどの簡単な遊び道具を用意すると重宝します。持ち運びやすく、周囲に迷惑をかけにくいものを選ぶことが重要です。
体調管理と安全対策
楽しい旅行の大前提は、家族全員の安全と健康です。子どもは興奮して転んだり怪我したりしがちなので、ばんそうこうや消毒液は必需品だといえます。またゴールデンウィーク期間は、気温が上がる日もあるため、熱中症対策も意識しましょう。ほかにも、迷子対策として目立つ服装を選んだり、GPSを活用したりするなどの備えもおすすめです。
ゴールデンウィークの子連れ旅行を思う存分楽しもう!
ゴールデンウィークの子連れ旅行には、適切な計画と事前準備が欠かせません。子どもの年齢に合わせたスポット選びや朝型のスケジュール、移動時のストレスや待ち時間への備えなどを意識し、快適に旅行できるようにしましょう。
普段と違う体験は、特別な思い出になりやすく、子どもの成長にも良い影響を与えることにつながります。ゴールデンウィークという大型連休を活用し、子連れ旅行を存分に楽しんでくださいね。