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旧本館の伝統を継承・進化させた新たな館内、The Okura Tokyo

  • 2022年12月7日

 今年5月に創業60周年を迎えたホテルオークラ東京。The Okura Tokyoは、グループの旗艦ホテルとなるラグジュアリーブランドとして、4年におよぶ本館の建て替え工事を経て2019年9月に開業した。間もなくコロナ禍に見舞われ需要の低迷に直面したが、日本ブランドならではのサービスを活かし、国内市場の獲得に努めてきた。

The Okura Tokyo総支配人の高柳健二氏

 今夏まで同ホテルの外国人宿泊客の比率は2%から3%に止まっていたが、水際対策の緩和を受け10月には3割、11月には4割ほどに回復してきたという。6月に総支配人に就任した高柳健二氏(高ははしごだか、柳は木へんにタとセツ)は、12月1日に開かれた記者懇親会で「ホテルの最大の強みは人だということを着任からの5ヶ月で痛感した。まずはオペレーションを安定させることが課題。サービスや商品など普段のオペレーションでお客様に認めていただき、2023年を迎えたい」と語った。

 The Okura Tokyoは、41階建ての「オークラ プレステージタワー」と、17階建ての「オークラ ヘリテージウイング」の2棟で構成される。旧本館の雰囲気を引き継ぎつつ現代の利用者のニーズにも応える新しい館内を紹介する。

  • ヘリテージウイングのロビーは、空間を床の間に見立て、床や天井に装飾はない。壁は旧本館の「平安の間」の壁面装飾を移設した平安時代の和歌帖「三十六人家集」の料紙をモチーフにした壁画で彩られている

    ヘリテージウイング ロビー

  • 旧本館「オーキッドバー」の象徴だった蘭がモチーフの花形シェードも移設されている

    ヘリテージウイング ロビー

  • プレステージタワーよりも「和」の雰囲気を強調し、木をふんだんに利用

    ヘリテージウイング 廊下

  • 60平米のヘリテージルーム。ベッドはプレステージタワーよりも約10cm低く、より和の雰囲気が味わえる

    ヘリテージルーム

  • 6階から9階にはバルコニー付きの客室も

    ヘリテージルーム

  • ヘリテージルームには全室スチームサウナを完備

    ヘリテージルーム