itt TOKYO2024

【バリ島現地レポート】優先的にワクチン接種が進むバリ島、「ティダアパパ(何とかなる)」の国民性

 初めまして!東南アジア8ヵ国でインバウンドとアウトバンドをおこなっておりますS.M.Iトラベルの野本貴之と申します。これから数回にわたりコロナ禍のバリ島の現状をお届けしたいと思います。第1回目はバリ島のコロナの感染状況や対策、ワクチン接種状況、観光地の現在をレポートいたします。
※現地時間の2021年6月1日の情報となります。

綺麗な青空が広がる乾季のバリ島のビーチ

 4月に入り雨季から乾季に季節が変わり、6月になると朝晩が涼しくなり、過ごしやすい天気の日々が増えてきました。インドネシアは5月12日から断食明けの連休に入り、例年ですと国内の旅行者が一斉にバリ島へ旅行に押し寄せ色々なところで大渋滞を巻き起こすのがこの時期の風物詩だったのですが、今年はコロナ禍での規制がはいり、5月6日~17日まで州をまたぐ移動が禁止されたため、とても静かな連休のバリ島となりました。またバリ島の国際線は現在も全ての便が運休しており、国内線のみの離発着となっています。

コロナの感染状況

 インドネシア全体では1月に毎日の新規感染者数が1万人を超える日々が続いていましたが、1月30日をピークに徐々に感染者数が下がり、5月には毎日の新規感染者数が5~6000人台となりました。バリ島でも同じように1月にピークを迎えこの5月に入り新規感染者数かなり減ってきました。

日付インドネシア全土バリ島
1月30日1万4518人253人
2月28日5560人239人
3月30日4682人169人
4月30日5500人137人
5月30日6115人44人
参照:JHU CSSE COVID-19 Data/バリ州政府


ワクチン接種状況

 インドネシアでは2021年1月13日にジョコ大統領が 最初の被接種者となってワクチン接種開始。その後医療関係者から優先的に接種が進んでいますが、6月1日現在、インドネシア全土で1回目のワクチン接種率は6.1%となっています。バリ島を除きほとんどの地域では一般の接種がまだまだ進んでいない状況です。

バリ島のバンジャール(村組織)ごとにおこなわれているワクチン接種会場

ワクチン接種の様子

 バリ島は観光の島ということもあり、インドネシアの中でも優先的に接種が進んでおり、2月から観光業者や 観光重点地域に指定されたウブド、ヌサドゥアの一部、サヌールに住む人たちから順に接種が進んでおり、6月1日現在でバリ島の人口の33%が1回目のワクチンを接種しています。

政府主導で接種を行うワクチンプログラムの優先接種順位

第1優先対象者:医療関係者

第2優先対象者:高齢者、公務員

第3優先対象者:地理的・社会的・経済的に脆弱な者

第4優先対象者:全ての国民