ハワイの「今」を駐在員の視点から-住民の生活とワクチン接種

12月中旬よりワクチン接種開始
観光サプライヤーは再開の動きも

 新型コロナウイルスの問題が改善しないまま迎えた2021年が早くも1ヶ月が経過しました。ホノルルでは1月より新しくブランジアーディ市長が就任し、引き続き新型コロナウィルスの感染拡大の防止、経済、及び市民生活の回復に向けて取り組みを続けています。

 規制緩和の状況は、昨年の10月22日開始のティア2から変更なく停滞していますが、連邦政府の政策「オペレーション・ワープスピード」により、12月よりハワイにもワクチン供給が開始され、ワクチンの到着遅延の報道があったりもしますが、概ね順調に摂取も進み始めています。

 今回はティア2下における住民の生活状況とワクチンの接種状況を中心にレポートしたいと思います。

ホリデーシーズンが終わり再び閑散としたワイキキを楽しむ米本土からの旅行者

ハワイにおける新型コロナウイルス感染状況概要

 累計の感染者数は、米国全体で2500万人を超え、ハワイ州でも1月後半に感染者数が2万5000人を数えることになり、死者数も340名余となりました。しかしながら、昨夏の感染急拡大の悪夢がよぎった、1月初旬のホリデーシーズン後の感染者数の急増、3日続けて200名以上の新規感染者を出すショッキングな日々を乗り越え、現在は100名以下の日もある落ち着いた状況にあります。

 2021年1月30日のハワイ州の新規感染者数(7日間移動平均値)は、州合計で約90名となっています。カウンティー(郡)毎の新規感染者数は以下の通りとなっており、ホノルルが人口が多いこともあり最多となっています。米国本土からの離島であるハワイでは医療資源のコントロールが重要になっています。

新規感染者数州全体ホノルルマウイハワイカウアイ
7日間平均値90.7名66.1名18.3名6名0.3名
2021年1月30日現在:State of Hawaii, Department of Health



累計感染者数累計死者数現入院者数現ICU利用
(最大358)
累計テスト数陽性率
2万5943名410名74名199名99万3306名2.1%
2021年1月30日現在:State of Hawaii, Hawaii Emergency Management Agency