JAL、新LCC「ジップエア」で20年に2路線、太平洋横断に熱意

  • 2019年3月9日

西田氏とコーポレートロゴ  日本航空(JL)が昨年に設立した、国際線中長距離専門LCCの準備会社であるティー・ビー・エルは3月8日に記者会見を開催し、ブランド名を「ZIPAIR(ジップエア)」に決定するとともに、社名を「ZIPAIR Tokyo」に変更したことを発表した。ただ1人登壇した代表取締役社長の西田真吾氏は、まずは2020年夏ダイヤで成田/ソウル(仁川)、バンコク(スワンナプーム)線を開設する計画を示すとともに、早ければ21年にも、現在はLCCが未就航の太平洋横断路線を開設したい考えを明かした。

 西田氏はブランド名については、英語で矢などが素早く飛ぶ様子を表す「zip」から考案した造語で「フライトの体感時間が短い航空会社」をめざしたことを説明。また、英語で郵便番号を意味する「zip code」から「さまざまな場所に行ける」というイメージを、圧縮ファイルの拡張子である「.zip」から「日本人らしい創意工夫を詰め、計算し尽くされた移動体験をめざす」という想いを盛り込んだ旨も語った。

発表会見には一般紙やテレビなども含めて、多数の記者が集まった  社名については、成田を最初の拠点とすることや、訪日外国人旅行者向けにアピールすることを勘案して「東京」を加えたことを説明。なお、過去にはエア・カナダ(AC)の子会社で「zip」というLCCが存在したが、04年に運航を停止している。ロゴマークのフォントには、LCCでは珍しくローマン体を採用。配色はメインカラーを灰色、サブカラーを緑とし、JLをイメージさせる赤は使用しなかった。

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