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ツーリズム・アワード、第4回大賞に雪国観光圏-計63点が受賞

 日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)はこのほど、今年で4回目となる「ジャパン・ツーリズム・アワード」の大賞と各賞の計63点を発表した。国内外の企業や団体などの持続可能で優れた取り組みを表彰するもので、大賞は新潟、長野、群馬県の3県7市町村による一般社団法人雪国観光圏の「地域連携DMOによる新たなブランドづくり『真白き世界に隠された知恵に出会う』」が受賞した。9月20日に開催する「ツーリズムEXPOジャパン2018」で表彰する。

 ツーリズムEXPOジャパン推進室によると、雪国観光圏は日本版DMOの先駆的な存在として「雪国の新たなブランドストーリー」を構築するなど、持続可能な地域経営の取組みで成果を上げている点を評価。地域の暮らしや文化などの新たな価値を創造し、マーケティングによる明確なターゲットを設定してニーズにあった商品を開発し、品質管理を徹底していることも評価したという。

 今回の「ジャパン・ツーリズム・アワード」は、「海外領域」「国内・訪日領域」の2つの領域、「ビジネス部門」「地域部門」「メディア部門」の3部門を設定。全応募のなかから1点を「大賞」、3点を「優秀賞」として選ぶとともに、各部門の「入賞」を選出した。今回は新たに「DMO推進特別賞」「ICT活用特別賞」「UNWTO倫理特別賞」を設定したほか、最終審査の際に「エクセレント・パートナー賞」を新設。エクセレント・パートナー賞にはタイ国政府観光庁の「タイ12の秘宝」が選ばれた。

 応募は3月1日から5月31日まで受け付け、件数は前回の239件から22件増の261件となり過去最高に。内訳は海外領域が55件、国内・訪日領域が206件だった。最も応募件数が多かったのは国内・訪日領域の「ビジネス部門」で105件。ツーリズムEXPOジャパン推進室によると、インバウンドに関する応募が目立ったほか、賞の新設によりエコツーリズム、ユニバーサルツーリズム、震災復興、LGBT、ダイバーシティに対する取り組みの応募があったという。

 このほか、今年は10件が2年以上連続で受賞。スタービレッジ阿智誘客促進協議会の「スタービレッジ阿智 日本一の星野村」は唯一4年連続での受賞となった。

 各賞の受賞結果の詳細は以下の通り。

▽第4回「ジャパン・ツーリズム・アワード」、受賞結果
(団体名/取組内容)

【大賞(1件)】
雪国観光圏(国内・訪日領域地域部門)/地域連携DMOによる新たなブランドづくり「真白き世界に隠された知恵に出会う」

【優秀賞(3件)】
・旅籠屋(国内・訪日領域ビジネス部門)/日本初で唯一のMOTELチェーン「ファミリーロッジ旅籠屋」の全国展開による、車社会のインフラ整備と新しい旅行スタイルの提案
・JTB個人事業本部海外仕入商品事業部(海外領域ビジネス部門)/ホノルルフェスティバル
・陣屋コネクト(国内・訪日領域ビジネス部門)/陣屋コネクトの活用による旅館改革への挑戦

【エクセレント・パートナー賞(1件)】
・タイ国政府観光庁(海外領域地域部門)/タイ12の秘宝(12HiddenGems)

【DMO推進特別賞(2件)】
・秩父地域おもてなし観光公社(国内・訪日領域地域部門)/日本版地域連携DMO
・八ヶ岳ツーリズムマネジメント(国内・訪日領域地域部門)/日本版DMOの先に見える観光地域づくり

【ICT活用特別賞(3件)】
・日本航空(国内・訪日領域ビジネス部門)/「どこかにマイル」
・Fuji-sankei Communications Group(国内・訪日領域メディア部門)/GaijinPot Travel
・京浜急行電鉄(国内・訪日領域ビジネス部門)/多機能翻訳アプリ「駅コンシェル」による外国人のお客さまへのおもてなし強化

【UNWTO倫理特別賞(6件)】
・佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター(国内・訪日領域地域部門)/高齢者・障がい者・外国人などを含むすべての人をおもてなしするバリアフリー観光の取組み※2年連続受賞
・合同会社ルーツ&フルーツ「富士山ネイチャーツアーズ」(国内・訪日領域ビジネス部門)/富士山の知られざる魅力に出会う自然旅行『富士下山』
・JTB熊本支店(国内・訪日領域ビジネス部門)/伝える学びのプログラム(熊本版)
・クラブツーリズム(国内・訪日領域ビジネス部門)/クラブツーリズムのトラベルサポーター制度
・エイチ・アイ・エス ユニバーサルツーリズムデスク(海外領域ビジネス部門)/【車椅子・杖で行く旅】みんなでチャレンジ!バリアフリー・ホノルルマラソン&10Kラン&ウォーク6日間
・ピッキオ(国内・訪日領域地域部門)/軽井沢の自然を未来に残すエコツーリズムの実践 ※2年連続受賞

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