バスツアーの新しい波 増える“クルーズバス”(2) 神姫「ゆいプリマ」-大人に「学ぶ旅」提案

 神姫バス(本社・兵庫県姫路市)は、JR九州の豪華列車「ななつ星in九州」など様々な観光列車のデザインで知られる水戸岡鋭治さんがデザインした特別仕様バス「ゆいプリマ」を使った新ツアーブランド「旅学人(たびがくと)」を立ち上げた。

 ゆいプリマは全18席。大パノラマの広い窓のほか内装には天然木を使い、純日本製の良質ななめし皮の本格シートなどラグジュアリーに仕上げた。特に車内後方にバーカウンターを設け、旅先での地酒やワインを楽しめるようにするなど、大人の雰囲気を演出する。

 ツアーは「旅は、通と行こう。」をテーマに、歴史や伝統、食文化など「旅を通して学ぶ」バス旅を提案。中国地方の「平家物語」のクライマックスの舞台をたどる旅(26万円から)などを設定している。

 大阪市内で行われたツアー発表会で水戸岡さんは「道さえあれば日本中の美しい場所に行ける。バスはそれを可能にしてくれるので、バス旅の可能性はまだまだある」と話していた。

 このほか、富裕層に特化したJTBロイヤルロード銀座が、わずか10席の大型バスで全員窓側を確約する「ロイヤルロード・プレミアム」など豪華バスを用いた高額バスツアーを実施、人気を集めている。

(トラベルニュースat 18年4月10日号)


情報提供:トラベルニュース社