ANAHDと双日、ビジネスジェット手配会社設立へ、市場を拡大

  • 2018年3月28日

ビジネスジェット手配事業のイメージ(クリックで拡大)  ANAホールディングス(ANAHD)と双日は3月28日、今夏を目途にビジネスジェット手配のための共同事業会社「ANAビジネスジェット」を新設すると発表した。ANAHDがビジネスジェットに関して他社と提携するのは初めて。全日空(NH)が定期便を運航する欧米などからその先へと乗り継げるビジネスジェットの手配を中心におこない、そのほか日本から直接海外の目的地に直行するビジネスジェットのチャーターや現地の地上手配なども手がける。

 本社は東京に置き、資本金は2億円でANAHDが51%、双日が49%を出資。設立後約3年で売上高10億円をめざす。代表者については28日の時点で明らかにしていない。

 ANAHD広報部によれば、欧米ではすでにビジネスジェットが盛んに利用されており、今後の事業拡大が見込めることに加えて、NHの定期便とビジネスジェットを合わせた利用者へのサービスを拡充する観点から「提携ではなく一歩踏み込んだ形で会社を立ち上げた」という。ターゲットは政府、経済団体、企業経営者などによるビジネス需要や、富裕層のレジャー需要など。さまざまな企業の上層部にヒアリングを実施し、需要が見込めることを確認したという。

 双日広報部は「日本のビジネスジェット市場のすそ野はまだそれほど広くはない」との見方を示した上で、ANAHDと協力して市場拡大をめざす考えを説明。「富裕層向けのイメージが強いが、企業などに時間の効率化のために活用してもらいたい」とした。

 ANAHDによれば、新会社の社員数は5名程度で、同社と双日から出向する予定。ANAHDは法人や団体に対して利用を提案するほか、ANAセールスによる旅行商品の販売も視野に入れる。双日はビジネスジェットに関する知見やノウハウを提供するほか、機材の手配をおこなう。

HondaJet。航続距離は2265キロメートルで、定員は最大6名  機材は双日が運航管理を受託する、中・大型機のビジネスジェット機7機を使用するほか、他のビジネスジェット運航会社からも機材を調達。小型機については本田技研工業の子会社である米国のホンダエアクラフトカンパニーの近距離用ビジネスジェット機「HondaJet」などを使用する。

 ANAHDによれば、NH便からの乗継にはHondaJetを積極的に活用する考えで、同日にはホンダエアクラフトカンパニーと戦略的パートナーシップに関する基本合意書を締結した。ホンダエアクラフトカンパニーは新会社に対し「HondaJet」を使用するビジネスジェット運航会社を紹介するという。