九州の需要回復が顕著 楽天・阪急の夏の旅行動向から

 夏の旅行予約動向が旅行会社から発表され始めた。国内では九州の需要回復、海外では欧州の復調が目立つ。

 楽天トラベルが速報版として発表した、7月15日-8月31日の予約状況による国内旅行の都道府県別人気上昇ランキングでは1位が熊本県の前年同期比118.7%増。2位大分県、4位宮崎県、5位長崎県とトップ5に4県がランクインした。昨年、熊本地震の影響で夏の需要は大きく落ち込んだが、今年は観光客が戻ってきそうだ。3位は福島県。予約人泊数の多さから算出した人気都道府県ランキングは1位から沖縄県、北海道、東京都、大阪府と定番の旅行先が並ぶ。5位は大河ドラマ「直虎」の静岡県。

 阪急交通社の旅行動向でも、九州は予約人数で同136%増。沖縄も同36%増で好調だ。北陸・甲信越、北海道なども前年を上回っており、長期滞在のリゾート人気が高まっているという。国内旅行全体では同10%増とまずまず好調。海外旅行は全体で同38%増と近年の不振から回復が顕著だ。中でも方面別人気ランキングトップのヨーロッパは同24%増と復調。スイスや北欧が人気だという。2位台湾、3位ハワイ、4位中国、5位香港と定番方面が入りいずれも数字を伸ばしている。

 両社とも6月5日時点の予約状況から算出。

 (17/07/03)


情報提供:トラベルニュース社