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学生観光連盟、7回目の講演会開催、「社会との関わり考えるきっかけに」

  • 2016年11月21日

講演会の様子  日本学生観光連盟(学観連)はこのほど、東海大学で「講演会2016」を開催した。学観連は「観光学会」「業界」「行政」と繋がりをもち、観光振興に貢献することを目的とした学生団体。主催者として挨拶した学観連執行部役員副代表の清水萌香さんは「当連盟は今年で設立7年目。講演会は設立当初から実施している大切なイベントで、これをきっかけに観光業をより知ってもらい、少しでも有意義なものになれば」と期待を示した。

 学観連によると、今年の講演会には会員学生を中心に約100名が参加。今年で7回目の開催となる講演会について、学観連執行部役員代表の川口隼人さんは「1人1人が社会とどう関わっていくかを考えるきっかけにして欲しい」と参加学生に呼びかけた。

学観連の役員  今回の講演会では、第1部としてオリエンタルランド人事部長の横山政司氏、ジェイティービー(JTB)グループ本社人事部人事チームの鷲塚智紀氏、日本航空(JL)旅客販売統括本部部長の澤山英治氏がグループセミナーを実施。例えば、鷲塚氏は「業界が持つ可能性」「JTBが持つ可能性」「貴方が持つ可能性」をテーマに、旅行業の現状などについてプレゼンテーションをおこなった。

 第2部では、川口さんと清水さんの進行のもと、3社によるパネルディスカッションを用意。例えば学生からの「役職に就ける人材はどのような人?」という質問に対しては、横山氏が「横の連携をきちんと取れる人」、鷲塚氏が「自ら動ける人」、澤山氏が「変革価値想像力のある人」と説明した。

 また、学生へのメッセージとして横山氏は「人事は採用面接の際、社会人の責任の重さに対応できるかを見ている。対応できるようになるためにも、何かを決める際には大変な道を選ぶべき」とコメント。このほか、鷲塚氏は「自分がプロフェッショナルであるという意識を持つことが大事」、澤山氏は「『好きこそものの上手なれ』という。好きな仕事をしないと会社も本人も辛くなる」とアドバイスした。