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韓国・全羅北道がJATA訪問、17年のテコンドー大会で観光促進

  • 2016年10月17日

(左から)KMAの金應洙氏、全羅北道庁の宋河珍氏、JATAの田川博己氏、志村格氏  韓国の全羅北道庁、韓国MICE協会(KMA)、全羅北道観光公社はこのほど開催された「ツーリズムEXPOジャパン2016」にあわせて来日し、都内でセミナーを開催した。また、日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏などを表敬訪問し、17年6月に全羅北道で開催する「世界テコンドー選手権大会」などにあわせた、観光とMICEの促進への協力を要請した。田川氏は「全羅北道もここ数年で非常にインフラが整備され訪れやすくなった。世界大会を機にスポーツと百済文化などをあわせて紹介すればいいのでは」と、需要喚起に向けて意欲を示した。

 全羅北道は韓国の西南部に位置する行政区。道庁所在地であり、「全州ビビンバ」が国の無形文化財に登録されている全州市などの都市からなる。ソウルから全州市までは飛行機で約3時間、高速鉄道「KTX」では約1時間20分程度で訪れることができる。観光資源としては、15年にユネスコ世界遺産に「百済歴史遺跡地区」として登録された「王宮里遺跡」などの観光地がある。

 全羅北道観光公社によると、正確な統計は取っていないが年間の日本人訪問者数は5万人以上で、年配の女性の団体旅行が多く、平均泊数は1泊から2泊。今後は引き続き、日本での年4回のセミナーのほか、ファムツアーを実施していく考えだ。同公社専門委員の崔仁敬氏は、「日本人はソウルなど都会を訪れる人が多く、地方へはあまり来ない。17年の世界大会にあわせて世界遺産の百済文化などをアピールすることで、認知度向上をはかりたい」と意欲を示した。