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バニラエア、成田/ホーチミン線開設、台北経由で9月から

  • 2016年7月13日

JWのA320型機 バニラエア(JW)は9月14日から、成田/台北(桃園)/ホーチミン線に1日1便で新規就航する。JWは現在、成田/桃園線を1日4便運航しており、このうち1便を以遠権を活用して延伸する。政府や関係機関の認可が前提で、JWによれば日本のLCCで以遠権を利用するのは今回が初めて。7月14日14時から航空券の販売を開始する。

 国土交通省航空局によれば、日台間の航空関係で第3国への輸送については、2011年に交流協会と亜東関係協会が成田と羽田以外の空港での自由化に合意。このうち成田については上限を定めて就航可能とした。同局は便数などの詳細は明かさなかったが、ホーチミンは成田から就航できる都市の1つに含まれているという。だという。

 JWによれば、成田/桃園/ホーチミン線は、台湾人やベトナム人の桃園/ホーチミン間の利用がメインとなる見通しで、路線開設は台湾/ベトナム間の交流が盛んなことも踏まえて決定した。現在の成田/桃園間の需要は7割が台湾発、3割が日本発で、同区間の需要は引き続き台湾発の需要が多くなる予想だ。

 日本発については、現在と同様に成田/桃園間の利用がメインとなる見込みだが、今後は台北とベトナムを周遊する旅行需要の喚起もはかる。JWは関空/桃園線を1日1便で運航しており、9月14日からは那覇/桃園線を同じく1日1便で開設する予定。関空や那覇から台北を経由してホーチミンヘ行くことも可能だという。桃園で乗り継ぐ場合は1度降機し、保安検査を通過後に再度搭乗。受託手荷物の預け直しは不要とした。

 JW広報によれば、同社は今回の路線開設をきっかけに、桃園を「ネットワーク上の拠点にしたい」考え。整備士を置き、整備の拠点とする考えは現時点ではないものの、今後は以遠権を活用して、東南アジアなどを中心に桃園以遠の路線を充実させていくという。JWは現在、180席のエアバスA320-200型機を9機保有しており、16年度末には12機まで増やす予定。機材の増加に伴いネットワークのさらなる拡大をはかる。

 航空券はJWの公式サイトや予約センターなどで販売。運賃は「シンプルバニラ」は片道1万690円から、20キログラムまでの受託手荷物手数料などが無料の「コミコミバニラ」は1万4690円から。運航スケジュールは以下の通り。


▽JW、成田/台北(桃園)/ホーチミン線運航スケジュール(9月14日~10月29日)
JW105便 NRT 17時40分 TPE 20時35分着・21時50分発/SGN 00時30分着※翌日(水・土)
JW105便 NRT 17時50分 TPE 20時45分着・21時50分発/SGN 00時30分着※翌日(月・木・金)
JW105便 NRT 17時55分 TPE 20時50分着・21時50分発/SGN 00時30分着※翌日(火・日)
JW102便 01時35分発/TPE 06時10分着・07時15分発/NRT 11時30分着(月・水・土・日)
JW102便 01時35分発/TPE 06時10分着・07時25分発/NRT 11時40分着(木・金)
JW102便 01時35分発/TPE 06時10分着・07時30分発/NRT 11時45分着(火)
※ホーチミン発は9月15日から運航を開始