エジプト、「大エジプト博物館」及び「保存修復センター」の建設状況について

  • 2016年3月4日

 2016年2月25日(木)、エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」(JTUE: Japanese Travel Union of Egypt)のメンバー10社にて、JICA(国際協力機構)の協力を得て、ギザの「大エジプト博物館」及び「保存修復センター」を視察いたしました。

 その様子をご報告いたします。

 皆様に現地の状況を理解していただくための助けになれば幸いです。

 
◎ 2月25日(木) 13:30~15:30
大エジプト博物館、それに付随する保存修復センターは、ギザの3大ピラミッドより車で約5分のところに位置します。まず「保存修復センター」へ案内いただきました。

 2003年の小泉・ムバラク首脳会談が起点となり「大エジプト博物館」(Grand Egyptian Museum)の建設事業が、エジプトの国家プロジェクトとして開始されました。

■ 保存修復センター
すでに展示されている遺物や、まだ収蔵庫に収められている遺物など、保存状態が悪いために劣化しております。JICAは、これらの修復や保存状態を良くするために、大博物館の開館を見据え、人材育成を目的に計8年間活動を行いました。

 2016年3月にこのプロジェクトは、終了予定です。

 その間、研修の講師を担当し日本人専門家は180名。研修回数は100回以上にもおよび、修復技術だけではなく素材や顔料の分析など、幅広く技術を伝えています。

 現在は200人のエジプト人が、ここで修復作業に従事しています。

 保存修復センターは大きく、保存修復ラボ、科学分析ラボ、収蔵庫に分かれます。

 同センター内では、写真の撮影は禁止されています。なお各ラボには、最先端の機械が備えられています。

■ 大エジプト博物館
大エジプト博物館は、現在約30%が完成しており、2018年にはソフトオープンニング、2022年には全面オープンの予定です。完成後には、エジプト考古遺物10万点を展示収蔵する世界最大級の博物館となります。

 こちらには、ツタンカーメンに関する全ての遺物が展示される予定です。現在ルクソールに展示されている遺物もこちらへ移転されます。ソフトオープニングの時には、ツタンカーメンの遺物を展示する予定とのこと。

 大エジプト博物館は、総面積 450,000平米で、建物は3階建て、カフェテリアやレストランも併設され、バリアフリー設備も整っております。メインエントランスは、カイロ・アレキサンドリア道路側になります。

 日本政府から円借款により、日本政府65%、エジプト35%の割合で建設費用が賄われています。それゆえ、完成された時には、各展示物に日本語の説明をつけるよう、エジプト政府に要請中とのことです。

 なお、博物館の建物の先端とそれぞれ三つのピラミッドの頂上が、ひとつの線で結ばれるように設計されています。

** 上記文章は、JICA専門家よりいただいた小冊子より一部引用しております。


情報提供:エジプト日本旅行業連盟 (JTUE)、日本海外ツアーオペレーター協会