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旅行産業経営塾、第9期の講義内容発表、東洋大と連携

  • 2016年2月15日

 旅行産業経営塾は先ごろ、第3次旅行産業経営塾で開講する、第9期の講義内容などを発表した。同塾は旅行産業を担う次世代の人材を育成することなどを目的として、1999年に発足。第1期から5期として5年間開講した後に6年間休塾し、2010年から第2次旅行産業経営塾として3年間、第6期から8期を実施した。第3次旅行産業経営塾は2年間を目途に開校する予定で、さきごろ第9期生の募集を開始した。

 第9期の期間は16年5月から17年3月までで、全12回の授業を実施する予定だ。定員は40名。授業では、海外旅行市場の分析をおこなうとともに、マーケティングの視点からの募集型企画旅行商品の企画・造成、販売と顧客の創造、ウェブマーケティングなどを考察する。さらに、個人旅行、業務渡航、旅行素材の流通について講義をおこなうほか、インバウンドの研究や、旅行の新しい広告媒体を探る取り組み、他業界のビジネスモデルについて学ぶ機会なども設けた。

 1回目の講義は5月21日で、JATA会長の田川博己氏が入塾式で記念講演を実施。第2回は龍谷大学経済学部客員教授の原尻淳一氏が「企画の立て方」を講義する。第3回は同塾顧問の山田學氏が基調講演を実施。同塾長で風の旅行社代表取締役の原優二氏が「日本の海外旅行市場の現状」を、同塾理事で観光進化研究所代表の小林天心氏が「訪れてもらうための観光戦略と旅行企画」を講義するほか、兵庫県で旅行業とフラワーショップなどを展開するブルーム・アンド・グロウ代表取締役の橋本亮一氏が同社のビジネスモデルを説明する。

 このほか、東洋大学国際地域学部国際観光学科が「経営戦略の作り方」「役に立つデータ分析」「企業M&Aに役立つ財政分析」と題した授業を提供する。同塾によると、同大学は日本旅行業協会(JATA)との産学連携を推進しており、その一環として今回の授業の実施を決定したという。

 なお、同塾は昨年9月に、社会的な責任の明確化と組織体制の強化に向け、一般社団法人化した。代表理事は原氏。