外務省、コートジボワールの渡航情報引き下げ、治安強化で

  • 2016年2月3日

 外務省はこのほど、アフリカ西部のコートジボワールの海外安全情報について、モンターニュ地方などリベリアとの国境地帯およびマリとの国境地帯を、レベル3の渡航中止勧告からレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」に引き下げた。その他の地域についてはレベル2を発出していた西部の一部地域について引き下げをおこない、すべてレベル1の「注意喚起」に指定した。

 同省によれば、リベリアとの国境地帯を含む同国西部には以前から部族対立があり、リベリア側から越境した武装集団による検問所の襲撃事件などが散発的に発生。しかし近年は治安対策により事件の発生数は減少しているという。マリとの国境地帯については、マリ国内での武装勢力による活動が懸念されるものの、警戒の強化によりコートジボワール国内ではテロ事件が発生していないことを勘案した。

 レベル2を発出していた西部の一部地域については、これまで警察などの展開が遅れていた地方でも人員や装備面の強化が進んだことから、殺人や強盗などの凶悪事件は減少しているという。ただし同省では、引き続きレベル1の指定地域についても「危険を避けるための特別な注意」を促している。