環境格付を取得 DBJから評価/山代温泉ゆのくに天祥

 石川県山代温泉のゆのくに天祥(新滝英樹社長)は、企業の環境への取り組みに応じて金利優遇する「DBJ環境格付」を取得した。省エネ設備導入など環境負荷の低減に務めていることが、日本政策投資銀行(DBJ)から高い評価を得た。
 

 格付は、DBJが開発したスクリーニングシステムにより企業の環境経営度を数値化し融資条件を設定するという手法。世界でも初めての融資メニューで、旅館ホテルで取得した例は珍しい。

 ゆのくに天祥では環境行動計画を掲げ、宿泊サービスの品質向上と環境負荷低減の両立、観光資源の保全を通じた地域の魅力向上に取り組んできた。2011年度も環境格付を取得している。

 今回は(1)自家源泉の利用による燃料削減やLED照明などの省エネ設備導入を通じて環境負荷を低減していること(2)館内のエネルギー・水使用料を「見える化」し、従業員全体で分析結果に基づく対策を講じ、宿泊サービス全体に係るロスを低減させていること(3)観光施設「伝統芸村ゆのくにの森」において地域文化の発信や自然環境の保護に取り組んでいること-が評価された。2度目の環境格付によって、さらなる省エネルギー化投資や館内および客室の改装などを実施した。

 なお同館では、2014年のCO2排出量を09年比で約2割削減している。

 

情報提供:トラベルニュース社