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ベトナム航空、日本発燃油サーチャージ円建てに、減額基準変更も

  • 2015年3月5日

 ベトナム航空(VN)はこのほど、従来は日本発券分については日本円建てで、海外発券分については米ドル建てで徴収していた日本/ベトナム線の燃油サーチャージを、4月1日以降は出発地が日本となる場合は円建てで、日本以外が出発地となる場合は米ドル建てで徴収することとした。VNによると、収益の安定性確保に向けたもので、出発地の通貨による支払いを推進したいという。

 4月1日から5月31日までの燃油サーチャージは、昨年12月から今年1月までのシンガポールケロシン価格の平均価格が1バレル80ドルを下回ったことから、日本発については2800円とするが、日本以外を出発地とする場合は40米ドルとして開きを設けている。VNによると、他国とベトナムとの路線についても、発券地ベースから出発地ベースの徴収へとシフトしている傾向が見られるという。

 VNはあわせて、昨今の円安傾向を受けて減額基準も変更した。従来はシンガポールケロシン価格が1ドル90ドルを下回った場合は日本発の燃油サーチャージを2800円、80ドルを下回った場合は1800円、70ドルを下回った場合は800円、60ドルを下回った場合は廃止としていたが、今後は80ドルを下回った場合に2800円、70ドルを下回った場合に1800円、60ドルを下回った場合に800円と値段を引き上げる。以降は50ドルを下回った場合は300円とし、40ドルを下回った場合から廃止する。シンガポールケロシン価格の基準を米ドル建てとしていることに変更はない。なお、減額基準については半年ごとに見直す予定だという。