「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」が誕生、女性客の沖縄誘致で連携

  • 2014年9月16日

OTSは「選択と集中」で着地型強化
ミュゼは「グループの中核事業に」

事業譲渡について発表する沖縄ツーリスト会長の東氏(右)とミュゼトラベル社長の高橋氏 沖縄ツーリスト(OTS)とミュゼトラベルは10月1日から、「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」として協業を開始する。OTSで沖縄や北海道向けの商品造成と販売をおこなってきた本土地区カンパニーの10店舗と、100%子会社の北海道ツアーズをミュゼトラベルに譲渡し、ミュゼトラベルは「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」に社名を変更。OTSとの協業により新たなスタートを切り、旅行事業を大きく拡大したい考えだ。


エステ大手ジングループが旅行事業に本腰

 ミュゼトラベルは2003年から女性限定の脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を全国展開し、急成長しているジングループの旅行会社。227万人に上るミュゼプラチナム会員のF1層(20歳から34歳女性)に、国内旅行のキラーコンテンツである沖縄をアピールして事業拡大をめざす。ジングループは脱毛サロンのほか飲食事業などでも成功を収めており、旅行事業にも本腰を入れれば市場への影響は大きいと見られる。一方でOTSは、今後はインバウンド事業などに注力して着地型旅行会社としての機能を強化し、地元沖縄での存在感の拡大をはかる。

 ミュゼトラベル・沖縄ツーリストの社長には、ジングループ代表でミュゼトラベルの社長も務める高橋仁氏が就任。副社長にはミュゼトラベル専務の山田英樹氏が就く。OTS本土地区カンパニー社長の秋山武久氏は、ミュゼトラベル常務の田村修一氏とともに専務に。常務は本土地区カンパニー常務の江口大治氏が務める。そのほか、取締役と執行役員についてはそれぞれ4名のポストを2名ずつ分け合い、結果的に役員の半数はOTS出身者が占める形となる。本土地区カンパニーの店舗と社員はそのまま維持して業務を継続する。

 OTSとミュゼトラベルは9月9日、那覇市内のOTS本社で記者会見を開催した。OTS代表取締役会長の東良和氏は今回の事業譲渡について、「良い旅行商品を全国に浸透させるには地方の会社だけでは限界がある。より大きなネットワークが必要だと感じている」と背景を説明。今後はジングループのマーケティング力や顧客管理能力などを活用することで、「相乗効果により2社で4倍の沖縄観光への貢献を考えている」と意気込みを語った。

 ミュゼトラベルの高橋氏は、「これまでもF1層に人気が高い沖縄には注力してきたが、ホテルの仕入れなどが十分ではなかった」と説明。OTSとの協業により、「OTSの仕入れ力やネームバリューを活用し、旅行業の更なる拡大を期待する」とし、旅行事業を「グループの事業の中核」に育てる考えを示した。

※高橋氏の高ははしご高

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