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11月出国者数は3.9%減、3ヶ月連続マイナス-訪日は10年比2.2%増

  • 2012年12月23日

 日本政府観光局(JNTO)によると、2012年11月の日本人出国者数(推計値)は前年比3.9%減の144万人となった。2010年比では3.0%増であるものの、前年比では9月以来3ヶ月連続でマイナスとなった。

 1月から11月の累計は前年比9.8%増の1706万2000人。12月が93万8000人以上であれば通年で1800万人を超えることとなる。12月の出国者数が例年並みであれば、通年の出国者数は1850万人前後で着地することになる。

 一方、訪日外客数は前年比17.6%増の64万8600人。10年比では2.2%増となり、6月の0.9%増以来初めてのプラス成長となった。1月から11月の累計は767万8900人で、11年比では36.0%増となったが、10年比は3.6%減となった。観光庁長官の井手憲文氏は「残念ながら(12年目標値の)900万人には届かなかった。(12年は)800万人の何十万単位」との見通しを述べた。

 11月は韓国が減少幅をさらに縮小。井手氏は韓国は順調な回復が期待できるとし、風評被害がある程度払拭されてきたことや、円安の傾向、LCCの韓国線就航が回復に奏功したとの考えを示した。一方、中国は団体客を中心に需要が減少しており、11年比43.6%減、10年比24.0%減の5万2000人となった。今後もしばらく減少傾向が続く見込みだ。

 方面別で好調だったのは台湾、香港、タイ、マレーシア、インド、ベトナムで、11月として過去最高を記録。とくに台湾は10年比37.9%増の12万3300人と大きく伸び、11年比でも43.0%増となった。10年比では台湾に加え、香港、マレーシア、インドネシアが3割以上増加しており、香港は3万6200人(11年比7.4%増、10年比32.0%増)、マレーシアは1万5200人(11年比96.8%増、10年比37.5%増)、インドネシアは7700人(11年比 %増、10年比37.1%増)となった。