インフィニ・トラベル・インフォメーションは9月18日、運賃システムについて現在使用しているシータの「SITA Airfare Price」から、セーバーの「Air Pricing」への移行を開始した。移行作業は、旅行会社と航空会社の繁忙期や準備状況を踏まえ、段階的に実施して2012年末の完全な移行をめざすという。

　インフィニによると、現在のところ予約・発券システムはセーバー、運賃システムはシータのホストシステムと接続。今回の運賃システムの移行で、予約と運賃、発券の全機能をセーバーのホストに集約でき、運賃計算スピードの改善や、現在は不可能な運賃計算処理の拡張など機能向上、システムの安定供給が可能になるという。

　このほか、空席照会と最安値運賃の計算を同時におこなう空席連動型運賃計算など、相互に機能が連動するソリューションの提供も可能になった。なお、システムの移行完了により、日本でこれまで展開されていないセーバーの機能や商品を展開する基盤も整うことになるという。