中国国際航空、2010年度の純利益が過去最高−万博と広州アジア大会で需要増

  • 2011年4月12日
 中国国際航空(CA)グループの2010年度(1月〜12月)の決算報告によると、純利益が前年比147.3%増の約120億元となり、過去最高額を計上した。総売上高は60.5%増の約824億元。営業費用は営業総費用の33.6%を占める燃油費の高騰の影響で55.9%増となったが、営業利益は98.6%増の約109億元と大きく増加した。

 CAによると、2010年の中国航空業界は回復傾向にある世界経済と、加速する中国の経済成長、さらに上海万博と広州アジア大会による需要増加で力強く成長。特にCAはハブ空港強化によるネットワークの拡充や、営業・マーケティングの強化、コスト削減など積極的な戦略推進が成長を支えたとする。CAの年間の総旅客数は45.3%増の6001万人で、ASKは33.9%増、RPKは40.0%増、ロードファクターは80.0%となった。特に、国内線がASKが46.6%増に対し、RPKが53.6%増と、大幅な成長がうかがえる。