アクセスランキング、1位はマレーシアと航空協議、2位は日旅の組織改正
[総評] 今週のアクセスランキング1位は、2月22日から24日にかけて開催された日本とマレーシアの航空当局間協議の結果をお伝えした記事でした。協議の結果は、13年夏スケジュールでの成田路線の自由化です。マレーシアといえば、マレーシア航空(MH)はもちろんですが、最も成功を収めているLCCの1社であり、日本でも大きな注目を集めているエア・アジア(AK)の本拠地でもあります。
日本路線では、AKグループのエア・アジアX(D7)が羽田に就航しましたが、週3便に限定されています。LCCのビジネスモデルでは中小型機による多頻度運航が基本ですから、D7も最低でもデイリー運航をめざしているのではないかと思います。羽田の発着枠がそう簡単に空くと思えない中で、成田は余裕が出てくるわけですが、果たして「羽田と成田で合わせて1日1便」というような発想があり得るのか、興味深いところです。また、「日本初のLCC対応空港」を自負する茨城空港も誘致を諦めていないでしょう。D7は日本路線の拡充方針を表明していますが、どこにどのように飛ばすのか、非常に気になるところです。
また、ランキングの2位は、日本旅行の組織改正が入りました。日旅は、2011年度を「マーケットの構造変化に対応し、ビジネスモデルの転換を強力かつ着実に推し進める」1年間と位置づけたといい、組織改正もこれに沿った内容です。「マーケットの構造変化への対応」と「ビジネスモデルの転換」は、現在の多くの旅行会社に共通する課題ですが、「言うは易く行なうは難し」の典型のような言葉でもあります。
とはいえ、難しいからといって投げ出すわけにもいきません。ヒントになるかどうかわかりませんが、一つの考え方として、マーケットの構造を「生活環境」、ビジネスモデルを「やり方」など別の言葉に置き換えれば、個人が何かの壁にぶつかった同じ状況といえます。人間であれば一度や二度は困難に直面するものでしょうし、読者の皆様も同様であるはずです。そんな時に自分がどうしたか、どうであったか、そういった発想をしてみても良いかもしれません。おそらく、まずはシンプルに「悲観しないこと」が肝要ではないかと思います。
喜劇王として知られるチャールズ・チャップリンは、「A day without laughter is a day wasted.(笑わなかった日は無駄な日)」という言葉を残しているそうです。アクセスランキング7位の燃油サーチャージ値上げのように歓迎できない話題も多いですが、そのような中でも笑顔でいてこそ、お客様にも楽しく旅行に行っていただけるのではないかと思います。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2011年2月第5週、3月第1週:2月28日2時〜3月4日18時)
第1位
◆日本/マレーシア、成田路線が自由化へ−13年夏、首都圏以外は以遠権も(11/02/28)
第2位
◆日本旅行、組織改正を実施−法人営業と個人旅行営業を中核事業に(11/02/28)
◆日本旅行、10年度決算で3期ぶりの営業黒字−単体では海外、国際が好調(11/02/28)
第3位
◆大韓航空、A380初号機の塗装完了−6月の成田就航に向け準備進む(11/03/01)
第4位
◆ユナイテッド航空、B747にも新塗装−「視覚的」に新ブランド展開進める(11/03/02)
第5位
◆タイ国際航空、夏期スケジュールの日本路線は週59便、バンコク発着71都市に(11/03/02)
第6位
◆JATA、正会員で9社が入会−脱会は7社、旅行事業廃止で(11/03/02)
第7位
◆燃油サーチャージ値上げ:キャセイ、香港ドラゴン、シンガポール航空(11/03/02)
第8位
◆日本航空とイベリア航空、コードシェアを再開−FRAとLHR経由でMADに(11/02/28)
第9位
◆AF/KL、夏スケジュールの座席供給量6%増−A380を北米線に追加投入(11/03/02)
第10位
◆国内旅行者が未来の海外旅行者に、動機付けで需要喚起−エイビーロード調査(11/03/01)
日本路線では、AKグループのエア・アジアX(D7)が羽田に就航しましたが、週3便に限定されています。LCCのビジネスモデルでは中小型機による多頻度運航が基本ですから、D7も最低でもデイリー運航をめざしているのではないかと思います。羽田の発着枠がそう簡単に空くと思えない中で、成田は余裕が出てくるわけですが、果たして「羽田と成田で合わせて1日1便」というような発想があり得るのか、興味深いところです。また、「日本初のLCC対応空港」を自負する茨城空港も誘致を諦めていないでしょう。D7は日本路線の拡充方針を表明していますが、どこにどのように飛ばすのか、非常に気になるところです。
また、ランキングの2位は、日本旅行の組織改正が入りました。日旅は、2011年度を「マーケットの構造変化に対応し、ビジネスモデルの転換を強力かつ着実に推し進める」1年間と位置づけたといい、組織改正もこれに沿った内容です。「マーケットの構造変化への対応」と「ビジネスモデルの転換」は、現在の多くの旅行会社に共通する課題ですが、「言うは易く行なうは難し」の典型のような言葉でもあります。
とはいえ、難しいからといって投げ出すわけにもいきません。ヒントになるかどうかわかりませんが、一つの考え方として、マーケットの構造を「生活環境」、ビジネスモデルを「やり方」など別の言葉に置き換えれば、個人が何かの壁にぶつかった同じ状況といえます。人間であれば一度や二度は困難に直面するものでしょうし、読者の皆様も同様であるはずです。そんな時に自分がどうしたか、どうであったか、そういった発想をしてみても良いかもしれません。おそらく、まずはシンプルに「悲観しないこと」が肝要ではないかと思います。
喜劇王として知られるチャールズ・チャップリンは、「A day without laughter is a day wasted.(笑わなかった日は無駄な日)」という言葉を残しているそうです。アクセスランキング7位の燃油サーチャージ値上げのように歓迎できない話題も多いですが、そのような中でも笑顔でいてこそ、お客様にも楽しく旅行に行っていただけるのではないかと思います。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2011年2月第5週、3月第1週:2月28日2時〜3月4日18時)
第1位
◆日本/マレーシア、成田路線が自由化へ−13年夏、首都圏以外は以遠権も(11/02/28)
第2位
◆日本旅行、組織改正を実施−法人営業と個人旅行営業を中核事業に(11/02/28)
◆日本旅行、10年度決算で3期ぶりの営業黒字−単体では海外、国際が好調(11/02/28)
第3位
◆大韓航空、A380初号機の塗装完了−6月の成田就航に向け準備進む(11/03/01)
第4位
◆ユナイテッド航空、B747にも新塗装−「視覚的」に新ブランド展開進める(11/03/02)
第5位
◆タイ国際航空、夏期スケジュールの日本路線は週59便、バンコク発着71都市に(11/03/02)
第6位
◆JATA、正会員で9社が入会−脱会は7社、旅行事業廃止で(11/03/02)
第7位
◆燃油サーチャージ値上げ:キャセイ、香港ドラゴン、シンガポール航空(11/03/02)
第8位
◆日本航空とイベリア航空、コードシェアを再開−FRAとLHR経由でMADに(11/02/28)
第9位
◆AF/KL、夏スケジュールの座席供給量6%増−A380を北米線に追加投入(11/03/02)
第10位
◆国内旅行者が未来の海外旅行者に、動機付けで需要喚起−エイビーロード調査(11/03/01)