デルタ航空、日米間共同事業との競争に自信−路線網と売りやすさ武器に

  • 2011年2月18日
 デルタ航空(DL)アジア太平洋地区担当上級副社長のヴィネィ・デューベ氏は2月17日の記者説明会で、ワンワールドとスターアライアンスに加盟する日米の航空各社が4月から共同事業を展開することについて、日本でも「今までやってきたことを一貫して続ける」ことで、十分に高い競争力を保持できると自信を示した。デューベ氏は、DLが日本で60年以上にわたって基盤を築いでおり、20日に予定する羽田/北米線2路線への就航により「路線網が幅広く、奥深いものになる」と強調。さらに、2011年は経済環境の改善にともなって日本路線を含めて法人需要の拡大と売上の増加が期待できると説明した。 

 また、DL日本地区営業本部長の伊藤正彰氏も、「DLが見劣りしているとは思わない」とコメント。特に、日米間で最多となる16路線週117便の路線網や、単独であるゆえの意思決定の素早さ、分かりやすさ、売りやすさを武器としたい考え。また、日本路線では、DLが全世界で進めるサービス向上計画の一環として、夏以降に新しいビジネスクラスのシートが日本路線に投入される予定で、伊藤氏は「プロダクトに幅が出る」と歓迎。こうしたDLのメリットを打ち出すことで販売につなげていく方針を示した。


 なお、羽田空港と成田空港の関係についてデューベ氏は、ハブである成田空港の路線網を羽田路線が補完すると改めて説明。太平洋路線では米中間の輸送力拡大も進めているが、成田の重要性は今後も「損なわれない」との見方を示した。


▽トラベルビジョン羽田特集
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