
デルタ航空(DL)は羽田/デトロイト線、羽田/ロサンゼルス線の就航にあわせ、1月14日に業界向けセミナーを開催した。冒頭の挨拶に立った、DL日本地区営業本部長の伊藤正彰氏は、「羽田は全社をあげて頑張り絶対に成功させる」と意欲を述べ、「より良いサービスを提供し、(旅行会社にとって)より売りやすいデルタをめざす」との考えを示した。羽田/デトロイト線は2月20日から、羽田/ロサンゼルス線は2月21日に就航する予定だ。セミナーでは、乗継可能なデスティネーションや販売強化のためのキャンペーン施策、羽田線向けに考案した機内食メニュー、深夜早朝枠ならではのサポート体制などについて紹介。旅行業界関係者らが熱心に耳を傾けた。
セミナーに登壇したDL東日本個人旅客営業部部長の海貝哲生氏は、「今まではデスティネーションの選択肢を広げることしかできなかったが、羽田就航でフライトの選択肢を増やすことができた」と話し、新たな旅程やツアーを組むことが可能だとアピールする。例えば、デトロイト路線では、成田路線ではできなかった午前7時、8時台の国内線乗り継ぎが可能となる。また、ロサンゼルス線では、金曜日の深夜(土曜日の午前1時)に出発すれば金曜日の夕方にロサンゼルスに到着し、同日乗り継ぎで夜にはラスベガスに到着できる。これにより金土日を利用したラスベガスへの弾丸ツアーもできるという。

チェックインについては、深夜早朝枠であることをふまえ、出発時刻の40分前まで受け付ける。これにより、羽田/デトロイト線では羽田に午前6時着でも間に合うことから、大宮や小田原などでも公共交通機関を使って羽田まで向かい、同路線が利用できるという。使用する機材はボーイングB747-400型機で、席数はビジネスクラス65席、エコノミークラス338席の計403席。機内食は深夜早朝であることを意識し、体内時計にあわせてメニューを工夫。例えば、デトロイト路線では、朝出発し朝到着するため野菜を中心とした朝食スタイルをベースとした。
羽田就航記念キャンペーンでは、2月20日から3月31日まで、日本発ビジネスクラス運賃で太平洋路線を往復、羽田便で旅行した人を対象に実施。羽田ハイヤーサービス、iPod Touch、デジタル名刺ホルダー、UCギフトカード2万円分などを提供する。このほか、通常の2倍から3倍のボーナスマイルを提供するボーナスマイルキャンペーンや、旅行会社向けの優待料金も設定した。