日系航空2社、年末年始の国際旅客数は21%減−JLは利用率8割、NHは人数増加

  • 2011年1月7日
 日本航空(JL)と全日空(NH)が1月6日に発表した年末年始(2010年12月23日〜2011年1月5日)の利用実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比21.1%減の53万1480人となった。提供座席数は15.6%減の68万6766席で、利用率は5.3ポイント減の77.3%となった。会社別で見ると、経営再建を進めるJLは座席数を大きく絞ることで利用率を80%台に維持。一方、NHは座席数を大きく増やし、わずかながら旅客数のプラス成長を達成した。

 JLは旅客数が30.7%減の32万2844人と大幅に減少したものの、座席数を28.3%減の40万1750席まで絞っており、利用率は2.8ポイント減の80.4%となった。方面別では、韓国で利用率が88.1%に達したほか、オセアニアも87.6%、ハワイが86.7%、米大陸が85.7%となるなど高い数値を維持した。


 一方、NHでは旅客数が0.4%増の20万8636人とプラス成長を達成。ただし、座席数を12.5%増の28万5016席としていたため、利用率は8.8ポイント減の73.2%に下がった。方面別では、中国で旅客数が22.1%減となった以外は、全方面の旅客数が増加。特に、ホノルル線は53.1%増と大きく伸びており、利用率も3.8ポイント増の85.8%と好調であった。


 なお、2社合計の国内線旅客数は7.4%減の263万6779人、座席数は8.5%減の422万6124席、利用率は0.7ポイント増の62.4%となった。