観光庁、公衆無線LANの無償化を促進−11年に空港など100ヶ所導入めざす

  • 2011年1月6日
 観光庁長官の溝畑宏氏は「2011年は観光のICT(情報通信技術)化を積極的に進めていきたい」とし、公衆無線LANの無償化を促進していくことを表明した。国際空港や港湾、ホテルなどへの導入を推進し、訪日客の受け入れ態勢を強化するねらいだ。

 溝畑氏は「日本は無料の無線LANの整備がアジアの他国に比べて遅れている」と指摘。外国人旅行者がスマートフォンでスムーズにインターネットに接続して日本の観光情報を調べられるようにしていく。

 まずは2011年中に国際空港や港湾をはじめ、304ヶ所あるビジット・ジャパン案内所のうち100ヶ所を目標に導入をめざす。さらに民間の協力のもと、ホテルでの導入も積極的に働きかける考え。溝畑氏は、最終的には外国人がよく訪れる店舗やコンビニでも導入することで「アジアの各国と比べて見劣りしないレベルに持っていきたい」と意欲を示した。