トルコ航空、成田線新機材導入で需要取込み強化−時間変更で乗継利便も向上

  • 2010年11月30日
 トルコ航空(TK)は11月29日、新プロダクトの提供などについて記者会見を開催した。今回来日したTK上級副社長マーケティング&セールスのサーラム・セズギン氏は、今後乗り継ぎ需要の取り込みを強化していく方針を示す。日本市場に対しては、2011年の夏期スケジュールからは成田/イスタンブール線の出発、到着時刻を変更。これにより、ヨーロッパへの同日乗り継ぎ可能都市が2都市から13都市に拡大する。こうした取組みにより、成田路線では現在25%程度の乗り継き客のシェアを2011年には40%まで伸ばしていく考えだ。

 さらに、2011年4月には成田路線に新機材ボーイングB777-300ER型機を導入する計画だ。新機材では、これまでのファーストクラスをなくし、ビジネスクラスを28席、新たに設置するコンフォートクラスを63席、エコノミークラスを246席の3クラス体制に変更。セズギン氏は、コンフォートクラスについて、「ビジネス需要だけでなく、パッケージ商品でも使いやすい。需要に応じて幅広い選択肢を提供できる」と導入のねらいを話す。

 また、「新機材のビジネスクラスはこれまでのファーストクラス、コンフォートクラスはこれまでのビジネスクラスと同じコンセプトで同等のサービスを提供できる」と自信を示した。一方、価格帯については、「新たなビジネスクラス運賃は現在のビジネスクラスレベルを維持する」ことから、質の高いサービスを消費者が享受できることとなる。

 なお、成田、関空双方での平均ロードファクターは約80%を維持しており、今回の新機材の導入や乗り継ぎ時間の変更により、さらなる旅客の取り込みをめざす。


▽TK 成田/イスタンブール線出発到着時刻 2011年夏期スケジュール以降
TK051便/NRT 12時00分発/IST 18時05分着
TK050便/IST 16時55分発/NRT 10時10分着※翌日


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