エア・カナダ、羽田利用の「弾丸バンクーバー」旅行で新たな需要ねらう

  • 2010年11月26日
 エア・カナダ(AC)は11月24日、旅行会社関係者を招いて「エアカナダナイト2010」を開催した。それに先立って実施したセミナーでは、トロントやバンクーバー経由での米国や南米への接続、米国の入国審査が可能である利便性を紹介したほか、来夏に再び週3便運航するする成田/カルガリー線についても、短いMCTや接続可能な都市数の多さなどのメリットを訴えた。

 また、2011年1月31日に就航を控える羽田/バンクーバー線についても、到着後にカナダ国内11都市、米国4都市に同日乗継可能であることを説明した。デスティネーションとしてのバンクーバーについて、ブリティッシュ・コロンビア州観光局日本地区マネージャーの菊地友子氏は、「今まではロングステイを勧めてきたが、羽田便に限っては短いステイもできることを紹介したい」とし、羽田線を利用した2泊4日の週末「弾丸バンクーバー」旅行を提案。仕事後に出発できる点や、帰国日の出発が19時であることから滞在時間が長いなる点を打ち出した。菊地氏は「今までアジアにしか目が向いていなかった週末旅行がバンクーバーでも可能になる」とし、「羽田便を機会に今まで取り込めなかった20代の若年層や社員旅行などがねらえるのでは」と語った。

 AC日本地区旅客営業マーケティング本部長のワイス貴代氏も、「羽田便が若者需要を掘り起こすきっかけとなれば」と期待を寄せる。現在の羽田/バンクーバー線の販売状況についてワイス氏は「ロードファクターは毎週5ポイントずつ増えている」と順調で、成田線と合わせて前年比で予約数が増加しているという。

 ACでは、今後も消費者向けに引き続き広告などを通じ羽田線を訴求していく考え。また、旅行会社向けのプロモーションとして「ブッキングキャンペーン」も実施して販売促進をはかっている。