熊本・宮崎・鹿児島DC、来秋の本番へ全国宣伝販促会議開催

 JR6社と熊本県、宮崎県、鹿児島県などが来年10−12月に実施する「熊本・宮崎・鹿児島デスティネーションキャンペーン(DC)」の全国宣伝販売促進会議が10月27日、鹿児島市の城山観光ホテルで開かれた。域内各市町村の観光担当者が一堂に会し、南九州観光の魅力をPR。旅行会社にDCに向けたツアー造成を呼びかけた。

 熊本・宮崎・鹿児島DCは「のんびり過ごす極情の旅」をテーマに、各地の歴史や食、自然、温泉などの魅力を前面に押し出した約30のイベントや企画設定して展開。来年3月には九州新幹線鹿児島ルートが全線開通することもあり、この機会に全国から観光客を呼び込みたい考えだ。

 会議には旅行会社やマスコミ、JR関係者、各自治体の観光担当者ら約760人が出席。各県独自の形式でプレゼンテーションを行い、観光素材のほか特典や特別企画を紹介した。JR九州は、新しく登場する九州新幹線「みずほ」「さくら」や、霧島の「はやとの風」や人吉の「いさぶろう・しんぺい」号など多彩な観光列車をアピールし、3県周遊を訴えた。

 鹿児島県の伊藤祐一郎知事は「新幹線開通で日本が1本に結ばれ、そのインパクトは計り知れません。関西、中国からの観光客増加が期待でき、JRグループ、全国の旅行会社と一体となってDCで各地の魅力を発信していきたい」と意欲を語った。JR九州の唐池恒二社長も「2次交通の整備やイベントなど受入体制を整え、皆で力を合わせてDCを成功させたい」と応えた。

 28−29日にはエキスカーションを開催。参加者は霧島・球磨川、南阿蘇・高千穂、阿蘇・黒川温泉、桜島・日南、宮崎、屋久島、指宿・霧島・宮崎、北薩・天草の8コースに分かれて視察し、現状把握や、地元観光関係者に観光客誘致へのアドバイスを送った。


情報提供:トラベルニュース社