オーストリア航空、ビジネスクラス機内食の質に自信、旅行会社にプレゼン

  • 2010年11月10日
 オーストリア航空(OS)は旅行会社のスタッフを対象にビジネスクラスの機内食プレゼンテーションを実施した。OS日本・韓国支社長の村上昌雄氏は、冒頭のあいさつで「機内食に関する考え方が、日本人とオーストリア人はあっている」として、機内で提供されるすべての料理が冷凍ものを利用せずに鮮度にこだわったものであることを強調。その質の高さをアピールした。今回のイベントに参加したのは、旅行会社24社の25名。実際に試食することで、ビジネスクラスのシートや機材についてのスペックだけでなく、同社のサービスについて案内できると好評のイベントとなった。

 OSのビジネスクラス機内食の特徴のひとつは、「フライング・シェフ」が同乗することだ。機内で提供されるメニューは、ヨーロッパで評価が高いレストラン「DO&CO」が携わっており、同レストランからプロの資格を持つシェフが同乗。料理の仕上げとなる温めや盛り付けを担当する。さらに、ウィーンのカフェ文化を反映した10種類以上のコーヒーから選べる「ウィーン風カフェサービス」も同乗するシェフがサービスする。

 OSが契約するANAケータリングサービス成田事業部調理部長の吉倉福三氏は「機内にプロが乗っていることが品質向上の鍵」とコメント。機内に積み込んだ料理を良い状態で提供できるかどうかは、最終の温め方(=熱の入れ方)に左右されるという。特に、繊細な触感と味付けを施した魚の再加熱は難しく、「プロに任せられる点は非常に心強い」と語る。また、料理の盛り付けは味覚にも大きな影響を与えるもので、その2点をプロがすることで地上により近い満足度が得られるという。

 なお、AIMS(Advanced In-flight Meal Selection)と呼ばれるメインディッシュの事前予約は、東京発の52便が対象でSSRへの入力、またはウェブサイトから申込みを受け付けている。