JTB、ブランド価値向上へ戦略を推進−専門部署立上げで継続的取組みを

今泉氏はJTBグループのブランドについて、「お客さまとの信頼の絆であり、声に応えること」と話す。その絆をより強固にするため、内外に対してJTBの事業や理念をアピールしていく。例えば、消費者に対しては旅行だけでない地域活性化への取り組みや各イベントの実施など幅広い事業を展開していることや、社員の取り組みを紹介する。また、社内的には、事業会社ごとにブランドアンバサダーを選定している。これは、会社の意見を吸い上げ、社長の意見も織り交ぜながらブランドの方向性などを取りまとめる役割。JTBグループのブランドを根幹に、各社のオリジナリティを持ったブランド構築をめざしている。
社内外いずれの取り組みも、重要なのは「継続であり、地道につみあげること」だと今泉氏は言及する。「単発で大きなことをしてブランド価値が一気に上がることはない」ため、100周年のタイミングだけでなく、消費者との信頼関係を少しずつ積み上げていくことが必要との考えだ。このほか、グローバル化を進める中で海外市場に対してのブランディングについては、「まずは日本での足固めが先」と話しており、JTBの海外での事業展開をアピールすることから始めたいという。
※訂正案内(2010年11月8日 10時00分)
訂正箇所:第2、第3パラグラフ第1文
誤:小泉氏
↓
正:今泉氏