ガルーダ、関空線のデイリー運航開始、初日ほぼ満席−予約の推移堅調

  • 2010年10月12日
 ガルーダ・インドネシア航空(GA)は10月7日から、関西/デンパサール(バリ島)間のデイリー運航を開始し、従来の週5便から週7便に増便した。増便記念セレモニーで挨拶に立ったGA日本・韓国・アメリカ地区総支配人のファイク・ファーミ氏は、「関西は大きな可能性のあるマーケットと考えており、デイリー運航できることは非常に喜ばしい。観光客ばかりでなく、デンパサールからジャカルタへの乗り継ぎも便利なので、ビジネス客にも利用してもらいたい」と述べ、期待の高さを強調した。

 運航機材はエアバスA330-300で総座席数はビジネスクラス42席を含む計257席。増便初日はほぼ満席で、10月、11月も85%から90%の予約がすでに入っているという。7日の便には、クラブツーリズムなどのシニアを中心にしたツアー客をはじめ、20代の研修旅行のグループなどが搭乗。ファイク・ファーミ氏は「インドネシアは観光のスーパーマーケット。歴史的な遺跡に興味のある人から、海辺のリゾート、ショッピングなど、幅広い層に楽しんでもらえる」とマーケットの広さを改めて強調した。

 さらにファイク・ファーミ氏は「関空は京都や奈良などへのアクセスも良いので、インドネシアから日本への旅行客にも利用してもらえるようにマーケティングを拡大していきたい」とインドネシア国内での需要喚起にも触れた。今回の増便による効果を半年は見守り、その状況によってはさらに増便、または大型機材の利用なども検討したい考えだ。


▽関空、航空会社へのサポート継続

 関西/デンパサール間は、日本航空(JL)とGAで合計週12便であったが、JLの撤退で週5便に減少することになった。それがGAの増便で週7便まで戻ったことに対し、関西国際空港代表取締役副社長の竹内剛志氏は、「世界各地とできるだけ多くのコネクションがあることが、空港にとっては非常に重要。JLの減便による影響は否定できないが、今回のGAをはじめ、他社が増便や新路線のオープンを検討してくれているので感謝している」と述べ、今後も着陸料金などに対する配慮で各航空会社へのサポートを続けていくことを強調した。