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全日空が組織改正、「日本販売室」設置−ANAセールスも改組で業務改革

  • 2010年9月28日
 全日空(NH)は10月1日付けで、営業推進本部に「日本販売室」などを設置する組織改正を実施する。日本販売室は、国際販売統括室と札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の各支店の販売計画部、沖縄支店販売計画課を集約するもの。また、日本販売室販売計画部に「国内販売計画課」「国内路線販促課」「国際販売計画課」を新設。これらにより、国際線と国内線に関する旅客販売計画機能を集約し、ネットワーク収入の最大化をはかるとともに、組織のスリム化により意思決定の迅速化をねらう。また、販売計画機能の集約にあわせて、札幌、名古屋、大阪、福岡、沖縄の総務課は廃止する。

 営業推進本部ではこのほか、東京支店に業務部を新設。総務課と販売計画部旅客業務課を業務部の下に改編する。また、札幌支店苫小牧営業支店を廃止し札幌支店に業務を集約。一方、名古屋支店静岡支店は静岡支店とし、営業体制を強化する。さらに、山口支店を管轄する支店を福岡から大阪に変更する。

 海外支店では、路線の開設や再開によりマニラとジャカルタに支店を開設。一方、マドリッド営業支店は廃止し、ロンドン支店に業務を集約する。


▽ANAセールスは「販売統括室」、「商品統括センター」など設置

 ANAセールスも同日付けで組織改正を実施。NHの日本販売室の設置にあわせて「販売統括室」を新設する。販売統括室のスタッフは原則としてNH日本販売室を兼務し、従来は各地にあった販売計画や営業企画の機能を集約する。これにより、NHの日本販売室とあわせて、NHの航空券やANAセールスの旅行商品などの販売を一元的に管理する計画だ。

 また、「商品統括センター」と「契約センター」も新設。商品統括センターでは商品の企画造成や仕入手仕舞の機能を集約し、「業務推進部」「訪日旅行部」「海外商品統括部」「国内商品統括部」を配置。これまでは各地で実施していたパンフレットの作成などを一ヶ所で実施する。地域特性への対応は、各支店の営業や販売統括室のスタッフが担うという。契約センターでは、代理店や企業との契約を一元化するとともに、債権管理機能も集約する。このほか、すでに決定済みであったANAセールス北海道、ANAセールス九州、ANAセールス沖縄のANAセールスへの統合も実施する。

 なお、NHとANAセールスともに、組織改正にあわせて人事異動も実施する。詳細は下記を参照のこと。

▽人事、全日空、ANAセールス
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