CX日本支社長、羽田線は手探りも「需要確信」−自社発券の手数料廃止

また、羽田以外でも路線網の拡充を進めていると説明。冬スケジュールでは関空線を1日3便から4便に、新千歳線を週4便から週7便に増便。福岡線もCXの1日1便に加えて香港ドラゴン航空(KA)も1日1便で就航し、仙台も12月1日から2011年2月27日にかけてKAが週3便運航する。これらにより、日本路線全体の便数は週91便から約30%増の118便に増加。さらに、チャーターも強化しており、昨年は通年で61本であったのに対し、2010年はすでに13都市に59本を運航した。
増便の根拠については、香港発の需要が前年比42%増となっているほか、日本発も16%増で推移していると紹介。「便数を増やすことでさらに需要を喚起できる」との考えだ。なお、CX全体の業況も回復しているといい、搭乗率が向上し、単価もビジネスクラスで改善。経済危機前の水準に戻りつつあるという。
▽予約・サポート用フリーダイヤル開設へ、発券手数料はすでに廃止

また、CXでは、8月から予約・発券センターを通じて購入された新規航空券について発券手数料を廃止。CX日本支社営業本部長のジェームズ・エバンズ氏は、「利用者の利便性向上」を理由として説明した上で、旅行会社をないがしろにするものではないとし、「利用者のほかのニーズに応えられるよう、旅行会社に対するサポートも継続する」と強調した。