フィンエアーCEO、東名阪デイリーも「不十分」−アジア/欧州間旅客数2倍へ

AY・CEOのミカ・ベフビライネン氏は、アジア/欧州間の需要が2015年までに2倍になるとの予測を示し、AYとしては市場シェアの維持を目標にすると説明。AYのアジア/欧州間の旅客数は2007年のピーク時に120万人で、予測どおりであれば240万人をめざすことになる。特に、ビジネス需要の取り込みを主眼とし、ヘルシンキ経由による時間短縮のアピールを継続する。

これは、独仏英のメガキャリア3社を意識したもの。例えば、フランクフルト、パリ、ロンドン以外の各国の地方空港からアジアへの航空需要に対して、AYが3社よりも利便性の高いサービスを提供することで「デフォルト・チョイス(最初に選ばれる選択肢)」をめざす考えだ。

また、路線網の拡充も進める。ベフビライネン氏は、新規路線の開設や運航頻度の増加について「明確な目標を設けているわけではないが、旅客数が倍になるとすれば当然考えなければならない」と説明。2014年以降に受領予定のエアバスA350XWB型機による1便あたりの座席数増加とともに、望ましい選択肢を検討するとした。
日本路線については、2011年夏に合計週21便を運航することになるが、「十分であるとは考えていない。さらなる(拡大の)機会を探る」とコメント。羽田空港についても「興味はもちろんある」といい、「成田のデイリー化も10年以上待ってようやく実現しており、もしスロットが得られるのであればその機会の活用を検討する」考えを示した。